日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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風門館徒然。一味同心・初めて証書を渡す日に。 田川郡福智町武道館。2022・7・10。

 

令和4年。7月10日。午前の部。晴れ。田川郡福智町武道館。

行者:千手丸氏・千木丸氏・八咫丸氏・上羽丸氏。トライアル4名。

稽古内容:体術総合・体術護身。

風門館護身体術:鷲掴綾取表裏・十文字内・外回し小股掬い。

豊前福光派古術素手第三法・組討:小内・大内→片反固。

風門館当身拳法基本素振り12ヶ条。1本目~6本目。風神波

日本拳法道連盟制定形。横受けの形・差し受けの形。

受返稽古。5種×90秒。

有級以上とトライアルコースで遠当。60秒×2R

有級以上:防具ボクシングルール。60秒×2~3R

撃込稽古・サンドバック。

 

千手丸氏。60秒×13R。

 

稽古内容は、通常通り。ただし、組討を応用的にした。福光流では、本来、1本目から、順序だてて、学ぶのだが、タフス道場との合同稽古会を想定すると、投げ有り総合ルールには、手っ取り早い武器もいるので、投げ初心者が乱稽古で使いやすい、小内・大内を本日から指導開始。

 

護身体術も二種指導。

 

当て身は、トライアルコースが4人と喜ばしい状況だったので、基本の素振りも大事だが、受け返し・遠当てと、トライアルコース4人と有級以上4人対で稽古してもらった。

 

基本をやりつつ、応用もやる。トライアルコースの人にとって、重要なことは、総体として風門館が、どのような稽古をするのかを知ってもらうことにある。

 

風門館は、徒手総合武道である日本拳法道を中心に稽古しているが、護身用の手も必ず稽古するので、競技武道主体の道場では無い。

 

むしろ、護身実用の修練法の一つとして、競技武道もやりますよと言うのが本来の趣旨だ。だから、競技に出る選手がいても、殊更に、勝利を目指すと言うような、スポーツ的な感覚では稽古していない。そこも理解してもらわなければならない。

 

その当たりの説明を文字で書いても仕方が無いので、2時間×12回のトライアルコースで、試してみて、それで良ければ入会してくださいという形を取っている。

 

さて、本題に入ろう。

 

実は、先々週の稽古には間に合わなかったが、6月の昇級審査の結果を受けて、本部から、認定の証書が届いていた。一日も早く渡したい所だったが、先週は、九州武道連絡会議の合同稽古会で、渡せなかったので、本日渡した。

 

音丸5級が、急用のため欠席で残念だったが、二人揃うのを待っていると、いつ渡せるか分からないので、まずは、上羽丸6級に、6級允可の証書を渡した。

 

私としては、この初めて日本拳法道の証書を渡すときが一番嬉しい。この証書を渡したときからが、正式の入門となり、ほんとの意味で、仲間となる。

 

実を言うと、上羽丸氏。体験入門してから、かれこれ、2年になる。ボクシング経験もあるので、5級でもいいし、八咫丸氏と一緒に受けても良かったのだが、彼なりの拘りがあるようで、まずは、6級からのスタートとなった。

 

あくまでも、風門館における過去の統計上の数字になるが、まず、問い合わせがある。

そのうちの8割が体験入門に来る。そこから12回のトライアルコースに進むのが、8割。トライアルコースを終えて、正式に、入会し、昇級審査まで、進むのが、また、8割。この時点で、問い合わせから、入門に到るまでが、51.2%。

 

実に貴重なのだ。

 

風門館は、<大人のための護身教室>を謳って活動しているから、年齢・経験値・本人の目的・意志を最大限に尊重し、無理にならないように手堅く稽古してもらうことを本旨としている。

 

とは、言いつつ。上羽丸氏のように、ボクシング歴などがあると、けっこう黒帯に混ぜて、マススパーは、普通に取らせるので、ゆるい・ゆるいと言いながら、けっこうえげつないかも知れない。

 

何しろ、もう51歳である。無理をさせるつもりはないのだが、本人もいたって元気にマススパーをこなすものだから、こちらとしても、気がついたら上羽丸氏の年齢を忘れているということが多い。

 

先週のタフスでの出稽古会でも、まったくやったことのない寝技の練習を最後までしていて、「彼、もう51歳なんです。」と私が言ったら、みんなどん引きしていた。

 

全員が、やりこんだ人たちだから分かるのだが、51歳で、ここまで動ける人は、なかなかいない。

 

上羽丸氏が、マススパーを毎週1分で2R~3Rこなしているから、風門館では、51歳までは、現役制となってしまった。

 

私は、50歳以上60歳未満は、形稽古か、スパーも1分1Rで、寸止めのL1でいいのではないかと思っているが、これからのことは上羽丸氏が決めたら良いと考えている。

 

上羽丸氏が出した記録までが、風門館の乱取り引退・定年の事例となるだろう。

 

何にしても、嬉しい。

 

6級を取った以上、是非、初段までいってもらいたい。せっかく風門館に入ったのだから、流した汗の証明が必要では無いかと私は思う。

 

風門を辞めたとしても、初段まで取れば、世の中の人も、話しを聞いてくれるが、茶帯までいったと言っても、相手にされないのが世間というものだ。

 

日本拳法道の初段は、特に難しいとかはないのだが、基本、週1回2時間なら、最低でも3年かかる。

 

その3年間、稽古に通うこと自体が一番難しい。ちなみに、初めて昇級してから、初段を取るまで続く確率は、80%。

 

問い合わせから、初段までの確率。40.96%。そして、誰が続くのかとか私にはまったく予想がつかないから、これがまた、不思議なのである。

 

例えば、千手丸三段は、私の門下に入って、もう20数年になるのだが、入った時点で、彼がここまで続くとか全く予想できなかった。

 

人の話どころでは無い。私自身、まさか、33年間も、日本拳法道連盟に存在していることになるとは思ってもみなかった。

 

正直言うと、33年前、入門した時点では、大会に2度くらい出たら辞めて、沖縄小林流合気道を続けるつもりだった。

 

人の運命とは自分でも分からないものだ。

 

今、私自身は、日本拳法道を後世に残したいという苔の一念で、活動している。

 

そのためには、有段者を増やさなければならない。だから、当然、有級者を増やす必要がある。そのためには、まずは、トライアルコースを増やす必要があり、体験入門する人を増やさなければならない。

 

それ故、ネットで、デジタル・フライヤーを飛ばし続けている。選ばれるためには、知られる必要がある。世の中の人に存在していることを知られていなければ、選ばれるという可能性自体が無い。

 

関係者から、ネット武道家と揶揄されようとこれしか方法を知らないのだから仕方が無い。

 

福光雲母。64歳。日本拳法道に出会って、素晴らしい・男らしい人たちと出会うことが出来た。また、とてつもなく面白い世界を見させてもらった。だから、残り20年。全てを日本拳法道普及のために捧げたい。

 

風門館。大人のための護身教室。田川郡福智町武道館。

毎週日曜日。10:00~12:00。1レッスン制・来たとき払い。700円。

 

風門館事務局。0947・32・3550。代表福光まで。