https://www.youtube.com/watch?v=FEsdau8DTuw
風門館Q&A。なぜ、大人のための護身教室なのですか?
少年部は、入門できないという訳ではありません。風門館の運営方針を理解していただければ、老若男女どなたでも、入門できます。
ただ、あえて、「大人のための護身教室」としているのは、風門館の理念・運営方針がそこに込められているからです。
今は、プロが指導するKBやMMA・ブラジリアンのジムがいくらでもあります。また、空手・拳法・柔道などの競技武道の道場もいくらでもある時代です。
更に、合気道・居合・杖道などの、形稽古の道場も多数あります。
しかし、意外と極端な感じを私は受けています。競技武道や、格闘技は、いろいろ言っても、やはり、若者中心・子供中心。そして、基本は乱稽古中心。
一方、形稽古の武道は、確かに年輩者が多いですが、今度は、形以外の稽古は全くしません。
少林寺拳法が、型と乱取りの両方ともあるので、バランスは良いと思いますが、技術的に、私の好きなスタイルではない。
私が好きなスタイルは、大道塾や日本拳法でした。それが、私が30歳の時に、福岡では、最も空道に近いスタイルであり、かつ、ベースが日本拳法である日本拳法道と言う新興武道があることを知りました。それは、まさしく私の理想とする武道でした。だから、存在を知った半年後31歳の時に、迷わず入門しました。
以来、選手兼指導者として10年、その後は、指導者として、10年。気がついたら、50歳になっていました。
50歳で、乱取り中心の日本拳法道はきつすぎる。しかも、古い門中である木霊丸氏も40半ばで、現役を引退していましたし、入ったばかりの千手丸氏は、大会に出すのはまだ早すぎる。
その中で、私は、自分のベースとなっている家伝の福光流古術を急にやりたくなりました。福光流は、正式な名称を鎌倉古流豊前伝福光派古術といいます。名前が長すぎるので、普段は端折って、古術と言うのですが、この古術が、甲野先生の古武術と勘違いされるので、仕方なく、最近は、取りあえず、福光流と簡易的に名乗っています。
内輪では、古術と今でも普通に使いますが、新しい人には伝わらないので、福光流も併用しています。
この古術は、本来なら福光流柔術と名乗れば、分かりやすい総合武術なのですが、祖先の決めた名前ですから、そこは、基本大事にしています。
話しは、横道にそれましたが、私がやりたかったのは、空道とか日本拳法、あるいは芦原会館のような技術を、形稽古中心で稽古したいと言うことでした。しかし、形稽古だけでは満足できないので、軽いマススパー中心の道場を作りたい。
そして、たまにガチがやりたければ、ガチもさせる。大会に出たいのであれば、面突きが許されるオープン制の試合なら、どんどん出す。しかし、大会出場の強制もしないし、そこで勝つための稽古もしない。
稽古の目的は、あくまでも護身実用のためとする。
その思いが強くなり、50歳の時だったか、それまで日本拳法道連盟風門同志会として活動していたのを、日本拳法道と福光流古術を併伝する風門館として、再出発することにしました。
日本拳法道+古術=風門スタイル。これが、現在の風門館です。
そこで、話しは最初に戻るのですが、40代・50代からでも、始められる道場にしたい。それが趣旨ですから、「大人のための護身教室」を名乗って活動するようになりました。
年齢・経験値・各人の稽古目的・各人の意志。それを尊重しながら、護身実用とはどうあるべきかを考えながら、一方で、それぞれが、職場では、プロとして働いている以上、怪我をいかに防ぐか?
そのバランスを取ることに特化した道場。それが、「大人のための護身教室」の意味です。
我々、草の根は、仕事が第一です。格闘技のプロや、職業武道家なら、それで、食っているわけですから、そこが第一となるでしょう。それは、当然です。お金を稼ぐというのは、どんな仕事でも甘くない。
草の根にとって、武道は、本人にとって、生き甲斐かも知れませんが、職場から見れば、道楽に過ぎません。これは、厳然たる事実です。
むしろ、企業によっては、スキーや草野球での怪我より、もともと、コンタクトすることが前提の武道で、怪我をした場合のひんしゅく度は、高いのが現実です。
「試合に出るなら、辞表を書いてから出ろ」と言われた実例もあります。
また、40代・50代というのは、職場に於いて、それなりのポジションにいる場合が多い。あるプロジェクトを抱えている課長・係長クラスが、趣味で道楽でしかない、武道で、怪我をして入院をした。アウトです。出世コースの芽はありません。
かく言う私も、出世コースより、武道を選んで、家人から罵られました。週1・2回の稽古でも、主催する側に回るとまず、出世はあり得ない。他の方は知りませんが、私のサラリーマン人生ではそうでした。
怪我をせず、無理なく、無駄なく。護身実用の稽古をしたい。特に、護身と言うのは、体力が弱るほど、必要になるというのが、私の持論です。
むしろ、40代以上に真剣に必要となるのが護身術ではないでしょうか。それで、風門館では、小学校1年生以上なら、大歓迎しますが、40代・50代の人が来やすい道場。また、続けられる稽古内容・修練システムを重視しています。
動画にあるように、初心者には、まずは、軽めの面突きで、固め受けから教えます。
こうやって、楽しみながら、年齢に関わらず稽古できるシステム。それが、風門館の特徴です。