かねてより、関心のあった鞍岡の棒術、大車流が、はたしてタイ捨流の系統なのかという疑問に関して、以下のような資料を見つけた。後は、動画の投稿が待ち遠しい。
http://kamigakure.jp/news/detail.php?id=358&c=all
以下説明引用。
鞍岡祇園神社の夏祭りには、六尺棒を持った「棒使い」が御神幸行列(お浜行)を 先導し、境内では「白刃」と呼ぶ試合の型が行なわれます。
鋭い気合とともに太刀 を振り下ろし、三尺、六尺棒を繰り出す迫力のある演武です。
この演武は、熊本県人吉の剣豪丸目蔵人(1540~1629)開祖のタイ捨流で、山伏 (修験道)によって正保 2 年(1645)に鞍岡に伝えられたことが奥儀(巻物)に記されています。
秋祭りにも「ヤンボシ踊り」や「山伏問答」などの山伏伝承があり、地名も「ヤンボシ」、「ヤンボシ塚」や山伏の象徴とされる天狗を祀った冠岳、奥儀(巻物)をご神体とする天狗神社など、山伏を彷彿とさせるところが随所に見られます。
2001 年 5 月に発見された「幻の滝」も山伏にちなむ伝説の地で、その西側には山伏が活動していたとみられる「ガゴが岩屋」があり、その石窟からは「寛永通宝」の古銭が発見されました。山伏は、険しい崖の上や深い谷、岩場や滝などを移動しなが ら自己鍛錬を行い、免疫力を高めて人知を超えた能力を得ていたといわれます。
このようにして脊梁山地一帯にも山伏が活動拠点を持ち、タイシャ流を鞍岡の地 に伝えたのではないかと思われますが、明治政府の廃仏毀釈と修験道廃止令によ って修験道は姿を消しました。
今日においては、自然と共生する修験道精神は評 価され、修験道の聖地「熊野古道」は世界遺産に指定されました。