日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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風門館徒然。井戸の蛙となることなかれ。田川郡福智町武道館。2021・7・4

www.youtube.com

 

https://www.youtube.com/watch?v=QkmIJurUxkk

 

令和3年。6月27日。日曜日。晴れ。午前の部。田川郡福智町武道館。

行者:常磐丸氏・千木丸氏。稽古者:B氏。C氏。

稽古内容。体術総合

柔軟

掻取。馬乗り返し2種

応用:膝蹴り返し表裏

当て身:素振り12箇条・着胴打ち込み稽古 直蹴り左右・抜き胴左右・スイッチしての回し蹴り左右。内回しからの横蹴り。インローからの横蹴りなど。

サンドバック:30秒×2。15秒×1

 

宣言明けの稽古。二週目。5人集まり活況。本日の平均年齢。48.6歳。

 

前半は、柔軟を十分に行い。先週の続きで馬乗り固めの返し方を2種行う。風門館では、同じ手業は、基本三度教える。それを繰り返しながら、段階を追って、上達できるように工夫している。

 

打撃も同様。一つには、ボクシング出身のB氏のための稽古を前提に、蹴足の素振りの基本6本を行った。最近、素振り拳法の基本。12本もやる暇が無いので、先達である常磐丸氏や千木丸氏にとっても、こういう基礎・基本の稽古は重要だと思ってメニューを組んでいる。

 

その基本をやった後は、そのまま、着胴で打ち込み稽古。

 

そこで、目に付いたのが、フルコン経験のあるC氏の蹴りの美しさだ。それが、強く印象に残った。

 

風門は、人が少ないので、稽古はアットホームにできるという長所もあるが、反面。

井の中の蛙>になりやすいと言う欠点も持っている。

 

更に、付記するとC氏。フルコン経験有りだが、茶帯までもいってないと聞いている。フルコン系が蹴り技が得意なのは、当たり前としても、やはり、現在の風門勢の蹴りのまずさを改め感じた。

 

私も、この動画を見ながらまずいなと感じた次第である。普段、面突き中心の稽古をしているから、蹴足に関して、どうしても、大雑把な稽古になりがちなので、これを機に、当分蹴足の稽古中心にしたいと考えている。

風門にとって、護身術とは何か?

風門にとって、護身術とは何か?
 
ネット全盛の時代。色々な凄い人たちの武道論や、護身術論を見かける。なるほどと思うこともあれば、そこは風門とは違うなと思うことも多々ある。
 
やはり、前提条件が違えば、自ずと結論も違ってくる。だから、解は無数にあるというのが風門の考える真理である。
 
まず、風門にとって、<護身術とは、生存術である。>と言うことを前提に我々は稽古している。風門館は、そもそも、週1回くらいの稽古が精一杯という、市井に暮らす凡夫のための護身修練の場として始まったのが原点である。
 
だから、元々、弱い人間のための効率的な護身技術とは何か。また、その修練法はいかにあるべきかを探求しながら、32年間やってきた経緯がある。
 
この時点で、勝ち負けに拘る格闘技や競技武道の人と考え方に齟齬が生じ、交流が出来なくなるということもあったし、逆に、競技を否定する形稽古のみの、武道とも交流できないという微妙な立ち位置にあって、なかなか、交流できる武道や団体を探すのに苦労するという現実とともに今日まで歩いてきた。
 
しかしながら、世の中には、風門の考えることを是とする人や団体も有り、おかげで、今日まで細々とではあるが、道灯りを灯し続けることができている。
 
そういう風門の考えを象徴しているのが仁駈丸氏である。冒頭の動画は、昨年の第6回風門祭において、防具着用のボクシングルールで執った変則鍛錬手合L3である。
 
突きのみフルコンタクト。競技ではないので、勝敗は宣言しないが、仁駈丸氏が不利なことは一目瞭然であろう。
 
仁駈丸氏。55歳。膝の手術をして、蹴り技が出せないどころか、フットワーク自体がままならない。対する千木丸氏は、現在日本拳法道5級だが、空手の経験有り。話しは前後するが、仁駈丸氏。武道のキャリアは、けっこうなものがある。武田流合気術初段補・福光流古術初段・柔道初段・フルコン空手経験有り・現在はボクシングジムに通っている。
 
私の門人になってから、もう10年ほどになるが、住所が小倉のため、現在、普段は、ボクシングジムに通っている。蹴り技が出来なくなっただけでなく、フットワークもままならないが、動ける間は、少しでも動きたいとボクシングをやりながら、時々、風門に稽古に来ている。
 
そういう事情を知っているだけに、頭が下がる思いがある。しかし、私は彼は正しいと思う。昔より弱くなっているが、生存術として考えれば、今は、ボクシングが彼にとってベストなことは言うまでも無い。
 
この生き様が、私の理想とするところなのである。この鍛錬手合の時も、千木丸氏には情けは無用だからと伝えてあった。だから、まったく手加減はしていない。千木丸氏も事情を知っているだけにやりにくかったと思うが、その点、風門は峻烈なところもある。
 
一旦、コートに上がった以上、ルールは遵守するが、逆に言えば、ルール内では一切の手加減は無用。仁駈丸氏も、だてに上がった訳ではない。近づいたら倒す気ムンムンだから、緊迫した立ち会いとなっている。
 
風門はゆるさを売りにしているが、遊び半分でやっているわけではない。武の厳しさを知った上で、無理なくやろうと言うだけで、妙な同情などはしないし、また、そういう同情を期待する人は、そもそもコートには上がらない。
 
足が不自由でも、仕事に追われ、生活で一杯一杯でも、万が一に備え、己の牙を磨く。そういう気構えが、私は、人として必要だと考えている。
 
護身など現実には、役に立たないと言われる。逃げるのが一番の護身と言われる。戦わなければ絶対不敗とかも聞く。どれも、正しいだろう。
 
しかし、役に立たないからしても無駄なら、万が一の際には、無抵抗で死ねと言うことになる。
 
逃げて済むなら逃げればいいが、家族を置いて逃げるのかと言われたらどうするのか?
 
戦いなど我々のような凡夫は、好まないことは当たり前だが、戦わなければ、死ぬとなったら戦うしかないのではないのか?
 
少なくとも無抵抗で死ぬのは嫌だ。1%でも、生き残る確立のために戦いたい。私は、そんな気持ちで稽古している。細々とではあるが。
 
己の出来る範囲で。風門に取って、<護身術とは、生存術である。>
 
万が一の際には、生きるために戦う。生き残るために戦う。家族を守るために戦う。自分が死んでも家族だけは逃がすために戦う。
 
最後は、古術の教えに戻る。それが、風門的な護身に対する考えである。
 
 
 
 
 
 
 
 

風門館。7月の稽古日程。

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7月4日。日曜日。
7月11日。日曜日。
7月18日。日曜日。
7月25日。日曜日。

午前10時から12時。
田川郡福智町武道館。予約済み。

参加者は。必ず。福光携帯に連絡のこと。
また、参加予約の取り消しも必ず連絡のこと。

福光流太刀術は。毎週土曜日。午前9時から10時半。香春町風門館本部道場。完全予約制。

風門館徒然。福智町武道館。稽古再開。

www.youtube.com



https://www.youtube.com/watch?v=Fhepdg57RYk


令和3年。6月27日。日曜日。晴れ。午前の部。田川郡福智町武道館。

行者:仁駈丸氏・常磐丸氏。稽古者:B氏。

稽古内容。体術総合

柔軟・掻取。袈裟蜘蛛・白拍子取表裏・馬乗固・馬乗り返し。

当て身:素振り12箇条・着胴打ち込み稽古 直蹴り左右・抜き胴左右・スイッチしての回し蹴り左右。

緊急事態宣言が、明けて。福智町武道館での初稽古。

風門館は、社会人中心の道場のため、実際は、ふたを開けないと何人来るのかわからないところがある。

本日は、稽古再開初日だから、初日から。道場キャンセルは出したくなかった。公共施設のため、あまりにも予約のキャンセルが続くと、貸し出しNGがかかるという切実な問題を抱えている。
ここらへんが、弱小道場のつらいところである。

今週の予約の入りが悪かったので、無理を言って、常磐丸氏と仁駆丸氏に来てもらった。ところが、金曜日にB氏から予約が入り、蓋を開けると三人で、稽古再開初日となったので、上出来だった。

今日は、体を慣らす意味で、柔軟を十分やった後は、久しぶりに寝技の稽古。日本拳法道ルールは、打撃6。投げ3。寝技1の比率になるよう設計されている。そうすると普段の稽古の比率も同じになる。

風門の場合。投げ5。打撃5の割合で、稽古している。だから、どうしても寝技が苦手だ。これは、週一回二時間という制約の中で、優先課題が、投げによる頭部挫傷や、打撃による大きな事故を防ぐことを最優先しているためで、寝技まで手が回らないという事情がある。

しかし、寝技10秒制限の日本拳法道ルールでは、実は、寝技で、仕留めるのが、最も効率が良い。ここらへんのところは、試合に出ないと体感出来ないが、寝技の10秒を制する者が、日本拳法道ルールを制する者である。

本日は、柔道初段を持っている仁駆丸氏が参加したので、常磐丸氏の相手を務めてもらった。常磐丸氏にとっても、有意義だったと思う。

後半は。B氏のための稽古。B氏。ボクシング経験があるので、パンチは。十分出来ている。蹴りは。直蹴りなど、初経験のようで、基礎から稽古してもらっている。
ただ、ミドルは威力があるので、一年もすると打撃では、初段レベルになるだろう。

有力メンバー加入で、いい刺激になっている。

風門館は。年輩の人間でも、自分のペースで稽古できることを信条にしている。我々にとって、護身とは。生存術である。強い。弱い。勝ち負けにこだわるような年でもない年齢の集まりなので、自分のペースを第一に稽古している。

また、そういう人の受け皿でありたいと今後も活動していくつもりである。

風門館。今週日曜日より。福智町武道館での稽古再開。

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風門館。大人のための護身教室。

緊急事態宣言解除により。今週日曜日より福智町武道館での稽古を再開します。

毎週日曜日。午前10時から12時。
田川郡福智町武道館。

6月27日日曜日。から。7月25日日曜日まで、予約済み。

参加者のみ、福光携帯にショートメッセージをください。f:id:huumonkan:20210624151327j:plain

風門館徒然。豊前福光派古術 玉石之行。豊前香春風門館本部道場。2021・6・20

www.youtube.com

 

https://www.youtube.com/watch?v=JCQLlasS4c4

 

令和3年6月20日。日曜。晴れ。午前の部。於豊前香春風門館本部道場。

 

稽古者:B氏。

 

稽古内容:体術総合

 

棒振り五法・玉石の行・風門館当て身拳法素振り12法・歩法・体捌き

ミット撃ち6種

 

野天での稽古の最後の日。コロナで、野天だけの稽古だったが、結局、6月休館したのは、一日のみだった。

 

今週からは、福智町武道館で、稽古再開。風門の場合。社会人しかいないので、当日、誰が来るのか読めないところがある。

 

今のところ一名参加なので、一人でも参加者があれば、そ人の応じたメニューで稽古を行う。

 

さて、B氏。現在50歳。ボクシング経験があるとのことで、アッパーなどは、さすがにと思わせる動きをする。蹴りもミドルは、細身ながら、威力がある。

 

日本拳法道は、打撃・投げ・関節・締め・寝技ありの総合武道であるから、手業のみのボクシングや、打撃のみのKBとは、また違った考え方・技術がある。

 

しかし、ボクシング経験がそのまま生かせるのが、日本拳法乱取り競技法の良さである。

 

この日も、パンチから、ミドル。パンチからローへつなぐコンビネーションを時間をかけてやった。飲み込みが早いので、黒帯との稽古に混ざってやっても、打撃に関しては遜色ない。

 

最後に、冒頭の動画の紹介をしよう。これは、福光流に伝わる鍛錬法で<玉石之行>と呼ぶ。恐らくは、かっての力石鍛錬の名残であろうと思うが、全部で十二法あり、けっこう面白い。

 

現代のウエイトとは違い、局部鍛錬をしない。基本、全身で運ぶ。体幹・腕力・握力・腰・下半身・歩法を同時に鍛える。

 

今回の動画は、うちで所有しているうちの一番小さいやつで5Kくらいではないかと思うが、棒振りの後、更に、この玉石をやると2・3法やっただけで、全身が疲労する。

 

いずれこういう鍛錬も消えていくのであろうが、石さえあれば、場所も取らずに出来るので、けっこう便利だと思う。

 

高い金を払って、ジムでトレーニングした方が、気持ちは良いだろうが、自然の中で、金をかけずに鍛錬するのも一興である。

 

福光流を併修する風門館ならではの風景と我ながら満足している。