日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

田川・筑豊・北九州・行橋  護身術・日本拳法道・グローブ空手・総合格闘技・総合武道 風門館HP http://www5.atwiki.jp/wotoko/

令和6年 春の昇段審査会において 瀬川弦音丸新初段誕生 指導員補に任ずる。

 

昨日、4月に行われた令和6年日本拳法道連盟・春の昇段審査会において、初段に合格した瀬川弦音丸氏に、日本拳法道連盟の錦糸の刺繍が入った黒帯を手渡す帯渡之儀を行った。

 

日本拳法道連盟の黒帯は、それほどハードルが高い訳ではないが、現実には、風門館で過去・35年、のべ800人指導して、黒帯まで到達したのは、これで12人目。到達率わずか1.5%という驚くべき数字が現実である。

 

特に、社会人の場合。3年で黒帯になれるのだが、仕事・転勤・職種の配置換え・結婚・育児などもろもろの関係で、この3年間稽古できるという奇跡に巡り会える人の数は少ない。

 

また、環境が整ったとしても、基本そこそこに痛い。この痛さに3年間耐えられる人間がまた少ない。

 

風門館は、生涯武道をテーマに活動している道場なので、年齢・経験値・本人の意志・稽古の目的を丁寧にヒアリングして、その上で適切な稽古メニューを組むのを特色としている。

 

一般の道場と違って、むしろ医療機関に近い部分がある。

 

では、あるが、そもそも、日本拳法道は競技武道であるから、組手・乱稽古はまったくしませんと言う人には、黒帯を允可することは出来ない。

 

風門館では、護身・組討用として、鎌倉古流福光派を併伝しているため、形稽古だけで、日本拳法道連盟の錦糸・刺繍入り黒帯をもらえると勘違いして入門してくる人がいるが、その人たちは護身体術コースとなるので、福光流の允可は出せるが、日本拳法道の黒帯は渡せない。その点を改めて確認しておく。

 

以下、日本拳法道連盟・風門館における黒帯取得の条件を記す。

 

・週1回2時間の稽古に最短でも3年間参加すること。

・40歳未満は、最低一度でも福岡武道館のコートに立つこと。特に、二段以上は、これが必須条件である。

・40歳~55歳未満は、鍛錬手合L2以上の組手レベルで、最低一度以上の他流試合経験があること。この場合、必ず公式戦であること。公式戦は、風門祭をはじめとするNKD日本拳法道競技連盟主催・後援の大会、日本拳法道連盟の昇級・昇段審査会・硬式空手・グローブ空手・アマKB・アマ修斗など、面実撃が出来るルールであればよい。

・55歳以上 鍛錬手合L1での手合数を段位と同じだけこなすこと。この場合、稽古での手合は数に含まない。風門祭・昇級・昇段審査会に参加して、執った累積数によって、審査される。初段なら累積数10本・二段なら20本・三段なら30本と計算していく。

・L2以上の組手審査は、年齢は55歳まで、段位は四段まで。その後は、形を主として審査の対象とする。これはどういう意味かというと、40歳~55歳未満で四段を取得した者は、その後の段位は、組手審査無し・形審査のみで行うと言う意味である。風門館では、四段まで現役制を取っているので、四段までは組手審査を行うが、55歳以上のL2は、怪我のリスクが多いので、L1で行う。

・形に関しては、指定形で審査するが、その段位までの形を全て修得し、後進に指導できることを前提とする。

・5段以上の審査は、指定形で行うが、5段以上は、師範で有り、後進育成の義務があるので、6級から5段までの全ての形に精通し、かつ後進に指導できることが条件となる。組手が出来ても形が出来ない者には、5段以上の推薦は出さない。

 

ざっと書いたが、こういう基準であることを確認してもらいたい。

 

さて、今後のことがあるので、瀬川初段審査推薦の際の基準点・ポイントを記しておく。40歳以上の未経験者が、入門した場合の一つの規範例として欲しい。

 

1 入門後、3年以上経過している。コロナなどで福智町武道館閉鎖を何度も喰らったが、野天での稽古。また、直方での稽古など積極的に参加したことを評価した。また、八幡同好会設立にも関与し、連盟への貢献度、熱意を汲んだ。また、稽古量も、田川道場・八幡道場と月4ペースをこなしていることを評価した。

 

2 令和5年。CRASSO・変則アマKBルールに茶帯で出場したことを高く評価した。風門館では、日本拳法乱取り競技法をL5として、これを基準に組手・乱稽古のの強度を評価するが、アマKBは、L6であり、この公式戦は、鍛錬手合5本として換算する。要するに、日本拳法道ルールの公式戦を1本とすると、アマKB一試合は、5本分に換算すると言うことだ。ちなみに、この換算感覚は私独自のものではなく、宗家の感覚を私が具体的に数値化しているに過ぎないことも付記しておく。

 

3 他にも他流試合・及び風門館黒帯以上との公式鍛錬手合を5本以上こなしていることを評価した。同じ同門であっても、上羽丸三級はボクシング出身、また、八咫丸初段は、フルコン空手・KB・ボクシング経験があるので、同門同士であっても実質他流試合をこなしているのと同じ結果になる。更に、昇級・昇段審査の度に、風門館の黒帯相手にL2・L3を相当数こなしているので、その累積数は、鍛錬手合換算10本を遥かに超えている。そこが最大の評価のポイントだ。

 

ちなみに、私のこの感覚を私の独自の判断と勘違いする人間がいるが、これは、宗家の評価観点を私が分かりやすく言語化しているに過ぎない。時々、私が段を取らさせないために勝手にやっていると勘違いする輩がいるが、本来は、宗家の評価はもっと厳しい。むしろ風門館は、本来私に四段までの審査権があるために、宗家が私の判断を尊重してくれているというのが実情である。

 

以下、有段者への今後の昇段の審査基準とその理由を示す。特に三段以上は、支部長格であるので、後進の育成が出来る技術力と日本拳法乱取り競技法における危険度を十分理解しておく必要があるので、その点への理解度が三段以上の審査のポイントとなることを強調しておく。

 

○なぜ風門館は、他流試合歴に拘るのか?

 

日本拳法乱取り競技法は、安全性の高さを売り物している打撃系総合武道だが、あくまでも、他の過酷なルールに比べたら、相対的に安全だと言っているだけであって、防具を装着する分、技の自由度が高い。アマチュアとしては、ある意味非常に危険なルールでもある。

 

ルール的には、源流の日本拳法より、空道に近い。面への膝蹴り・肘うちも可。ポイント制だが、KOしてもOKルール。特にカーフキックや足関節もあるので、指導員は、最低限の知識が無いと自分の門下を福岡武道館へ送ることは出来ない。

 

技の自由度が高いので、三段以上・支部長格は、現役を引退しても幅広い技術習得が必須である。

 

徒手総合武道の指導者というのは、なかなか難しいと言うことを理解した者でなければ三段以上の允可は危なすぎて出せない。

 

ただし、全部の技を自分が出来なければならないと言う訳ではない。NKD日本拳法道競技連盟には、各方面のエキスパートがいる。そいう指導者に門人を預けさえすれば解決できる問題である。

 

問題は、自分が出来ないことを自分の生徒に知られたくないという姑息な人間が出ることだ。

 

これが、一番怖い。私の持論だが、門人のリスク管理が出来ない者は、三段以上で支部を開くべきではない。

 

支部長は、選手希望者が現れた場合。その選手の命と安全を保障しなければならないという重責がある。もともと、安全に、他流試合・異種格闘技戦をやるために結成されたのが、そもそもの日本拳法道の起こりである。

 

連盟を創始した0世代である宗家たちの薫陶を受け、このルールで実際に他流試合を闘ったのが、私やH先生などの第一世代である。

 

千手丸師範補などは、そのDNAを引き継いだ第2世代で有り、他の風門館黒帯壮年部も、結局全員他流試合経験者となってしまった。

 

私個人は、護身と健身目的で、福光流を中心の稽古でも良いのでは無いかと思っているが、門人諸氏が日本拳法道をやりたがる以上、この他流試合してなんぼの門風は、消えないだろうと思う。

 

だからこそ、このルールにおける危険度を正しく認識している人間で無ければ、三段以上は容易に出せない。競技武道のある種の宿命だろう。ただし、試合歴・大会歴が無いから、三段以上は取れないとか、あるいは、支部開設はさせないとかでは無い。

 

かって、エディ・タウンゼントという、自分自身はボクシング経験が無いにも関わらず、世界チャンピンを何人も育てた名トレーナーがいた。そういうこともままある世界だ。大事なことは、正しい指導が出来れば良いということだ。

 

この競技において、一番重要なことは、自分が出来ない技は出来ないと正直に門人に言える勇気だと思う。私も寝技はほぼ素人に近い。だから、タフス道場の松田先生に来てもらって、寝技の講習会を開いている。

 

また、日本拳法道形も、年二回、宗家の直伝講習会を開いて、門人諸氏に直接宗家直伝の形を学ばせているし、私自身も学び続けている。

 

三段以上に必要なのは、そういう正直さだと私は考えている。弟子を囲い込んで、自分ができないことを隠し、そのくせ、弟子には大会に出させたがる。自分は、たった一度しか大会に出たことがない。しかも、3人程度のリーグ戦。

 

こういう競技武道を舐めた指導者だけは、風門館からは出さない。これが、私の信念である。

 

風門館の平均年齢は高い。武道であろうと何であろうと競技をすればその部分は間違いなくスポーツである。年齢の壁はいかんともし難い。

 

しかし、考え方に年齢の壁は無い。

 

考え方さえ間違っていなければ、何歳からでも指導者にはなれる。人の命と安全を預かるのが三段以上だ。

 

35年間、のべ800人教えて、私の門下からは、三段に到達したのは、わずか二人。

到達率。何とわずかに、0.25%。たかが日本拳法道程度でと言われそうだが、これが実相である。

 

だからこそ、私は、風門館から三段以上を作るためのメニューを淡々とこなしている。黒帯取得者は、是非、次の目標である三段・支部長格へ挑戦してもらいたい。

 

長々と書いたが、私も古希まで指導を目標に掲げて活動している。後4年、健康に気をつけながら、各自、己の立てた目標に向かって、逆風の中を前へ、前へと進むのが風門魂だと言うことを最後に書いて締めくくりたい。

 

風門グループ稽古場所

風門館田川道場 田川郡福智町武道館 毎週日曜日 10:00~12:00

キッズからシニアまで

風門館八幡道場 八幡西区市瀬公民館 第2・4金曜日 19:30~21:00

*中学生以上

日本拳法道小倉クラブ 小倉南区徳力市民センター 第1・3木曜日

19:30~21:00 キッズからシニアまで

 

連絡先 風門館事務局 ☎0947・32・3550

kirara.1958ss@gmail.com 代表福光まで。