https://www.youtube.com/shorts/kOSZB1LkGWY
令和4年。8月21日。午前の部。猛暑・湿度高し。田川郡福智町武道館。
行者:千手丸氏・千木丸氏・八咫丸氏・弦音丸氏・上羽丸氏。
稽古内容:体術総合・体術護身。
豊前福光派古術素手第二法・取手・拍子取・背後両羽根:背後上羽根小手返・小手落。
豊前福光派古術素手第四法:腰取:閂取り・閂投げ・閂襟落・押付手繰里返肩透
風門館・蹴足12法:単錬6法×10回。
第1法・羽根蹴り、第2法・左右直蹴り、第3法・左右横蹴り、第4法・左右抜き胴、第5法・左右後ろ蹴り、第6法・開き足抜き胴
開き足横受け×20本
ミットフリー2R
鍛錬手合L1 一人60秒×2R
撃込稽古・サンドバック。雷神波10本・円懸かり30秒・無酸素10秒ラッシュ1R
風門館歩法・体捌き 開き足。
千手丸氏。60秒×36R。
千木丸氏。60秒×23R
八咫丸氏。60秒×33R
弦音丸氏。60秒×33R
上羽丸氏。60秒×20R
盆休みで一週空いた。今年は、母親の初盆であったために、三日間、飲み通しだった。私は、人見知りが激しいので、初盆の挨拶とかが苦手だ。しかし、当主としての務めは果たさなければならないのが田舎の通例であるから、全うはしたが、精神的に疲れた。
しかも、盆明けと同時に激しい雨が降って、畑も出来ないとなるとだらだらした生活になってしまう。こうなると、道場も辞めたいなとちらっと思ってしまう。こんなことを書くと門人に叱られるだろうが、過去、辞めて行った門人達の気持ちもよくわかる。
しかし、本日は、そんな気分を一新させるように、フルメンバー出席。しかも、見学者も有りと、結局、まだ、天神地祇は、私に武舞を奉じよと命じられてるのだろうと解釈するしかない。
我々、古術者は徹底的に受け身思想なので、偶然の中に神意をみる。従うしかないだろうと納得はしている。
しかし、この猛暑の中、しかも、不快指数MAXの湿度の高さ。あっという間に、マスクが、びしょ濡れで使い物にならなくなり、サウナで稽古しているに等しい。こんな環境で平均年齢47歳の男たちが、武舞に興じ、それを二時間見学する人がいるから、世の中というものは不思議なものだと思わざるを得ない。
そして、いつものように稽古終わりは気分がすっきりしている。改めて週一回の規則的な稽古のリズムが、私にとっていかに重要かを認識した次第である。
稽古内容だが、本日も多岐に渡って稽古したので、短い文章で全てを書くことは不可能である。それだけ、濃密な稽古をしていると自負している。
稽古内容については、別途、個別に書くとして、本日は、風門館・蹴足12法について書いておきたい。
風門館では、やたら12という数字が出てくると思うが、これは、古術の風習に従っている。蹴足12法も、風門館が使う蹴り技の基本12種類をまとめたものである。基本は日本拳法道のものだが、古術や沖縄小林流からも取り入れて、12本にまとめ、教伝している。
この12種類の蹴足が出来れば、蹴りの基本としては十分だと思っている。通常6本目までで終わっているので、今回は、12法全てやり通していきたいと思っている。
他にも、護身に関して、
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000264960.html
8月の13日に北九州市小倉北区で、母親と娘が腹を刺されるという事件が起きている。↑参照。
実は、拍子取りの稽古は、そろそろ終わろうかなと思っていたら、我々の足下でこういう事件が起きているのだから、当面、拍子取りも稽古せざるを得なくなった。やることは多いが、風門館は、<護身・健身・修身>の三位一体を標榜して活動している。
足下で起きた刃物による刺傷事件を無視して、日本拳法道乱取り競技法の稽古ばかりする訳にはいかない。
私は、<看板に偽りあり>が、この世の中で一番嫌いだ。だから、風門館も<大人のための護身教室>を謳って活動している以上、対刃物対策を捨ておくわけにはいかない。
徒手対徒手であれば、日本拳法道でも十分だが、徒手対得物、得物対得物となるとどうしても、古術の稽古をせざるを得ない。
週一回・2時間の枠の中で、全てに対応するのは難題だが、後は、時間をかけるしかないだろう。
そこで、今週から、前半の組み討ちの中に、一手だけ、拍子取りを入れ、一手は3回で終わるという形で修練していくことにした。その一手分、組み討ちの修練を削らなければならないが、風門館の場合、前半の組み討ちは全て古術を使っているので、拍子取りの稽古も無駄にはならない。
古術の場合。基本の原理は同じである。入り口が違うだけで、決まり手自体の数は以外とと少ない。拉ぎ・体捌きの感覚を得るには拍子取りから入る方が早い場合もある。
何はともあれ、充実した一日だった。天神地祇に感謝しながら、福光の手を守り伝えた祖霊に感謝して、今週からまたSNSで門人募集のデジタルフライヤーを飛ばし続けたい。
風門館事務局。0947・32・3550。代表福光まで。