日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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風門館徒然。豊前福光派古術。拍子取。背後両羽根・上羽根。田川郡福智町武道館。2022・8・7

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令和4年。8月7日。午前の部。晴れ。田川郡福智町武道館。

行者:千手丸氏・千木丸氏・八咫丸氏・弦音丸氏。

 

稽古内容:体術総合・体術護身。

豊前福光派古術素手第二法・取手・拍子取・背後両羽根:背後上羽根・背後下羽根。

豊前福光派古術素手第四法:腰取:閂取り・閂投げ・押付手繰里返肩透

風門館・蹴足法:単連5種×20回。

1・羽根蹴り、2・左右直蹴り、3・左右横蹴り、4・左右抜き胴、5・左右後ろ蹴り

鍛錬手合L1.5 一人60秒×3R 

撃込稽古・サンドバック。雷神波10本・円懸かり30秒

風門館歩法・体捌き 開き足。

千手丸氏。60秒×26R。

千木丸氏。60秒×23R

八咫丸氏。60秒×23R

音丸氏。60秒×23R

 

稽古は順調。本日も有級以上のみの稽古であったために、少し難易度の高い稽古をした。風門館では、来たメンバーによって、メニューを組むので、本日の内容は、まだ基本の出来ていない有級者にとっては、難しい部分もあったが、基本は、初心者が来た時に、全員で確認していくので、都度都度に、メニューを組み替えることにしている。

 

そうすることによって、黒帯も白帯・初心者も同じ時間で並行して稽古出来るよう工夫している。

 

また、時に、難易度の高い稽古をすると、逆にいかに基本が大事かが分かるので、初心者が来たときに、全員が、本気で基本の素振りをやることになる。茶帯・白帯の有級者には、時として高い場所に昇ることも必要であろうと考えている。

 

さて、私は、毎週稽古禄を書くことを習慣としているが、これは、伝書代わりであり、特に、手業の名前を残すことが目的である。従って、他流の人間向けには書いていない。私から直接指導を受けたものでないと、何を書いているのかさっぱりわからない暗号文のようになっていることと思う。それが一つの流儀の文化と言えるだろう。

 

特に、福光流の用語が、直伝を受けた者にしか分からないようになっている。古術者が名前に拘るのは、名前そのものがある種の口伝となっているからである。例えば、両羽根とは何か?上羽根とは何か?平易な和語を用いながら、習った者にしか、その意味が伝わらないようになっている。

 

だから、逆に言うと、その名前の意味を知っている段階で、その手業を習ったということが分かるようになっている。私も、33年間指導をしているので、のべ850人ほど教えたが、今来ている門人にしか、この背後両羽根は教えていない。しかも、まだ、中羽根を教えていないので、これを教えるべきかどうか迷ってる。

 

護身用の手業も重要だが、門人にとって現実問題重要なのは、日本拳法道ルールでの乱稽古の際に、どんな投げを喰らっても確実に受け身を取れることだ。

 

むしろ、そちらの方が、切実な護身と言えるかも知れない。週一回二時間で、護身用から、徒手総合武道まで、並行して学ぶのは、優先順位が難しい。

 

しかし、あせっても仕方が無いのが武道の現実である。芸には時間がかかる。これは、武芸に限らず、あらゆる習い事・芸事に共通することだろう。

 

そもそも、徒手総合武道である、日本拳法道ルールに対応するだけでも、週1・2時間ペースだと、おおよそ4年はかかる。つまり、二段にならないと日本拳法道ルールでの他流試合には出せない。

 

そこへ持ってきて、ニュースなどで、事件があるたびに対処法として、古術の関連技を教えるので、習う方も大変だと思う。

 

今時流行らないことをやっていると思うが、私は、今のやり方を変えるつもりはない。

 

日本拳法道と福光派古術を併修する。それが、私の理想であり、やりたいことだからだ。

 

私が、この33年間。道場運営を続けてきたのは、究極的には、自分の稽古がしたいからだ。自分が好きでやっているから、特に、不満とかはない。人のためとか、世の中のためとかで、やっているとこんなに長く続かなかったと思う。

 

ただし、自分のためにやっているから不満は無いが、自分のことしか考えていない訳ではない。

 

門人の稽古の目的や、健康状態、年齢、経験値などには、配慮が深い方だと思う。

 

本日の門人4人とも、それぞれ、自分のために稽古している。そして、自分の稽古場を守るために、それぞれが、出来る範囲でSNSや、口コミなどで、風門館の宣伝をしてくれている。

 

非常にありがたいことだ。

 

縁あって、私の門人となった現在の4人に、私の知る限りの手業を伝えたい。私も64歳。しかも、今年4月に母を亡くしたために、いつ死んでも悔いの無いようにと思って生きている。

 

私が死んでも、私の学んだ日本拳法道と福光流の手業が、どこかで生き残っていたら悔いは無いというのが今の心境だ。

 

毎週、日曜日の度に、少しずつ新しい手業を教えていく。それが、私の場合。楽しい。

 

一日でも長く、この楽しみが続きますようにと思いながら、毎週この稽古禄を書いているところである。

 

風門館事務局。0947・32・3550。代表福光まで。