日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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風門館徒然。豊前福光派古術・甲羅返。田川郡福智町武道館。2022・4・3。

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https://www.youtube.com/watch?v=eKlED_nYgfk

 

令和4年4月3日。日曜日。午前の部。晴れ。於田川郡福智町武道館。

 

行者:千手丸氏・千木丸氏・T氏・S氏。

 

稽古内容 体術総合。

 

豊前福光派古術素手第四法腰取から、腰取2種、腰取返3種

取倒・取返・平蜘蛛固・甲羅返・鉢砕

受け返し 6種 3拍子3種、3・1拍子2種・襷掛1種

日本拳法道形、上受けの形・下受けの形・掛け受けの形・掬い受けの形

鍛錬手合L1.5 60秒×3R

サンドバッグ 雷神波3セット。風神派30秒×2

 

先週は、私用のために、私が欠席。千手丸氏が先達となって、稽古をしたが、稽古禄を読むと、さすがに現役らしい着眼点による稽古となっていた。内容的にも申し分ないので、今週も、引き続き同じ内容を行った。

 

風門館では、新しい手業を教伝すると、最低三回は、同じメニューを行う。打撃系総合武道である日本拳法道そのものが、徒手の競技武道としては、空道並みに技の自由度が高く、そのルールに合わせて稽古するだけでも、膨大で多種多様な手業をら知らなければ無ければならない。

 

ボクシングが、100M走だとすると、日本拳法道は、10種競技にあたる。

 

100M走のチャンピンが、10種競技で勝てるとは限らないように、総合系で、勝つためには、やはり、そのための稽古が必要となる。

 

その工夫とかが面白くて、我々風門館は、この乱取り法普及のために活動している。

 

稽古は、週1回二時間なので、前半が組討系、後半は当身系を稽古している。

 

今回は、先週に引き続きタックル対策を行った。初心者には、まだ、早いのだが、日本拳法道の乱取り法の全容を知る上では良い機会となるだろう。

 

風門館では、当身の基本は、日本拳法道の素振りと形で作る。組討・寝技系は、福光流を応用して、これに当たる。そこが、風門館の特色で有り、我々が風門スタイルを名乗る所以である。

 

福光流の組討は、元々は、甲冑組討から出発しているので、柔道よりは相撲に近い。また、着衣の四つ組み柔術が、その原形であるから、その系統の技を素手第四法・腰取と呼んで整理し、36本の組形がある。

 

この腰取を現代風にアレンジして、風門館は、日本拳法道ルールにおける他流試合を闘ってきた。

 

名前がかなり独特なので、できれば、手業と共に名前も残したいと教伝した際には、必ず稽古禄に記すようにしている。

 

この動画の甲羅返しも、名前がいい。亀の甲羅をひっくり返すようにと言う意味で付けられたそうだ。福光流にとっては、手業とその名前が、古術の文化であるから、私には愛着がある。

 

技自体は、さほど珍しいものでもないが、細かい口伝が有り、合理的にできている。

 

この日も、腰取りから始めて、腰取りの返しを3種。形稽古で行った。

 

総合系をやりたいが、乱取り中心は嫌だという人には、風門館は向いている。私がそういうタイプだったので、私のやりたいように33年間やっていたら、いつのまにか、今のような教伝体系になっていた。

 

これでも、他流派に意外と勝てるから、我々自身は、風門スタイルに確信を持っている。