日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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日本拳法道連盟 風門館 組討懸かり稽古。1本目:腰車。(豊前福光派古術・花手より) 田川郡福智町武道館。毎週日曜日。10:00~12:00。 

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日本拳法道連盟 風門館 組討懸かり稽古。1本目:腰車。(豊前福光派古術・花手より) 田川郡福智町武道館。毎週日曜日。10:00~12:00。 

 

防具式徒手総合武道・日本拳法道は、打撃6・投げ3・寝技1となるようにルールが設計されている。

 

ルールとは、言い換えれば環境である。遺伝子も環境に適応して進化するように、環境が与えられれば、自ずから、その環境に最も適した技術が生き残るというのが、そもそもの日本拳法乱取り競技法の根底思想である。

 

ルールとは、まことに不思議なもので、確かに、ルールが設計されると普段の稽古も、同じような割合になる。

 

風門館では、私を含め、全員柔道経験者がいない。そこで、組討に関しては、福光流の古伝組討をそのまま稽古して、それに当たるというのが風門館の特色となっている。

 

柔道とは違い、形で稽古するので、年齢に関わらず、どなたでも稽古でき、それなりに使える。

 

また、風門館の組討稽古の最初の目的は、形稽古で練りながら、受け身を習得することにある。

 

日本人の多くは、柔道未経験だが、オリンピック等で、世界最高峰レベルの柔道の試合を見ている。そこでは、選手がけがをする場面をみないため、投げ技の危険性に無頓着である。

 

そのため、私が、初心者に、投げ技の怖さを口を酸っぱくして教えても、通常。馬耳東風の反応がほとんどである。

 

受け身を取れない人間が投げ有り総合ルールの試合に出るとどうなるか。運次第ということもあるが、首の骨をやってしまう危険性がある。

 

防具は、首を守ってくれない。打撃に関しては、恐怖心を抱く初心者も、投げの危険性には、感度が低い。

 

風門館では、初段を取るまでは、基本。投げ有りルールの試合には出さない。黒帯を取るまで、通常3年だから、そのくらい、形稽古をやれば、内輪で、投げ有りの乱取りへ駒を進め、様子を見ながら、他流試合に出していく。

 

そのくらい投げに対して慎重だ。

 

この動画は、懸かり稽古をしているところである。ゆっくり形稽古で学び、ある程度できるようになるとこの懸かり稽古で、どんどん投げっぱなしの稽古をする。投げの習得はもちろんだが、主たる目的は、受け身の習得にある。

 

どんな角度で投げられても、受け身が取れる。そこまでいったら、投げ有り総合ルールでの乱取りへ進む。

 

昔の門人の一人が、「先生は大袈裟だ。人を脅す。」というようなことを言ったが、その当人は、一度試合に出たきりだ。

 

私は、道場長として、門人の命と家族の生活を預かっている。無理はさせないし、怪我もさせない。

 

風門館の組討1本目は、この腰車である。この腰車の懸かり稽古がぽんぽん出来るようになるまでは、投げ有り総合ルールの試合はさせない。これが、風門館の鉄則である。

 

無理・無茶・無駄をしない・させないのが、風門館の原則である。

 

この懸かり稽古でも、やってみるとけっこうハードである。

 

こうやって、順序立てて、稽古するのが風門流である。