風門館 大人のための護身教室 日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 公式ブログ

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風門館。大人のための護身教室。薙鎌:真竹斬り祭り① 豊前香春本部道場。6月20日。


風門館。大人のための護身教室。薙鎌・真竹斬り祭り① 豊前香春本部道場。2020年6月20日

 

https://www.youtube.com/watch?v=rjzwebApQGE

 

令和2年6月20日。土曜日。午前の部。晴れ。本部。

行者:千手丸氏

 

稽古内容 得物護身。

豊前福光派古術・薙鎌:真竹斬り行法。

 

本日は、年に一度だけ行う薙鎌による<真竹斬り>行法を行った。

 

薙鎌は、当然、本身に比べれば、切れ味では、話にならない。だから、普通に真竹を斬ると簡単には切れないし、刃こぼれをして、元手がかかりすぎる。しかし、年に一度、初心者でも、刃こぼれをせずに真竹を斬る時期がある。それが、今年は、本日であった。

 

この時期、真竹の筍が、伸びすぎて、食用にはならず、しかし、まだ、斬っても柔らかいので、薙鎌でも、スパスパ斬れる。単純に気持ちよい。また、スパスパと言いながらも、そこは、切れ味の悪い薙鎌であるから、やや固くなりつつある竹の子や、若竹は、斬る角度が悪いとうまく斬れない。やはり、体験してみることの重要性を認識できる日でもある。

 

本来なら、本身で切るともっと学べるだろうが、金がかかる。その点、この薙鎌は市販のものを使っているので、3000円程度で手に入る。スパット斬れたときの切り口を見れば、入射角をどうすればいいのかがよく分かる。

 

また、歩法と組み合わせて稽古すると得物の長さで間合いがいかに違うかがよくわかる。さらに、本日千手丸氏の持参した薙鎌は、重さが320g程度だったが、遠心力がかかるので、けっこうは負荷がかかる。これを90分ほど振りまくるので、単純に千本くらいの素振りをすることになる。終わったときは、腕が上がらない。また、下半身にも効く。体幹レーニングとしても、優れている。

 

風門館では、体術総合クラスの者にも、基礎鍛錬用として、古術の素振り足を教えている。この素振り足12法をもって、鉄パイプなどを振ると、全身の鍛錬になる。昔日の古術者は、この棒振りの行を重視し、かっては、斧、鉞で行っていた。

 

ウエイトトレーニングとは違い、常に全身を鍛え、静止筋肉や体幹を強くする効果があるのではないかと思う。私は、非力だったので、こういう稽古が嫌いだったが、ある程度やらされた。後に、30過ぎてから、日本拳法道を中心とした他流試合で、そこそこ勝てたのは、バランス力があったからだと思う。つまり、当て・組み討ち・寝技の自由度の高いルールの中でも、崩れなかったのは、静止筋肉の鍛錬のおかげではないかと思っている。

 

それを作るのが、斧を使った素振り足行法ではないかと思う。思うというよりも、そういう風に言われてやったので、今もそう門中には、言っている。

 

この鍛錬法の良いところは、安価であると言うことだ。今、うちにある鉄パイプは、工事現場か何かで使われて、廃棄されるものをもらってきたものだから、ただである。この金をかけずに鍛錬するというのが古術の一番の特徴である。場所も必要ないし、金もかからない。また、局部鍛錬ではないので、時間もかからない。今、うちにある鉄パイプで、15分くらい素振り足の稽古をするとかなり応える。要するに時間も節約される。

 

これは、芸法修行を専らとする江戸期の武家と、百姓である古術者の一番の違いであろう。百姓は忙しい。鍛錬に手間暇をかけられない。生活即修行。そうでなければ、ならない。これは、現代の一般社会人にも言えるのではないだろうか?

 

多忙な社会人にとって、ウエイトをして、技術練習もする。そういう時間は取りにくいのでは無いだろうか?無論、やれる人もいるだろうが、忙しくて、時間の取れない一般人には、この素振り足・棒振りの行は、時間と金がかからない点で優れていると思う。

 

この素振り足・棒振り鍛錬が出来れば、自宅で、安価にできる。今時斧はと言うのであれば、コメリなどで長柄の木槌や鉄槌を買えば良い。それほど金はかからないと思う。コロナな時代。風門も工夫しているが、引き出しの多い、福光流古術のありがたさを今更に感じている。