風門館。大人のための護身教室。薙鎌:真竹斬り祭り② 豊前香春本部道場。2020年6月21日
https://www.youtube.com/watch?v=E1bGZRBQieE
令和2年6月21日。日曜日。午前の部。曇り。本部。
行者:木霊丸氏・A氏。秋月流・宮崎宗範。
稽古内容 得物護身。
豊前福光派古術・薙鎌:真竹斬り行法。
昨日に引き続き。年に一度の<真竹斬り>行法。本日の参加者は3人。
昨日、千手丸氏とかなり斬ったので、三人分あるかなとやや不安だったが、十二分にあった。まず、山に分け入り、手頃な、竹の子。若竹を各自15本程度準備するところから始める。足場が悪い中での作業だから、この時点で、足腰に効く。
そこから、斬り始める。斬り方は、各種あって説明すると長くなるので、省略するが、宮崎宗範も薙鎌での据え物斬りは初体験。まして、新人のA氏。前回、体験入門後、今回からの稽古参加であり、得物武術の経験が0だから、いきなりの真竹斬りは、本来なら無理がある。
ただし、あくまでも、体幹トレーニングと考えて参加してもらったので、楽しめたら、それでOKだ。
たかが竹の子程度だが、この時期、すでに、固くなり始めており、薙鎌で斬るのは容易では無い。刃物と言うより鈍器に近い長柄の鎌で斬るには、刃筋が正確で無いとうまく斬れない。スパット行くかと思えば、ぐちゃりとなったりで、楽しめる。
楽しいので、ばんばん振ってると60分で一人500から600は振ることになる。山駆けから始めたので、11:30分には、もう十分ですとなった。その後は、外でアイスコーヒーを飲みながら談笑。新人A氏も合気道や拳法の経験者なので、4人で、賑やかに武道・格闘技のよもやま話しに花を咲かせた。
こういうのが楽しいのだと思う。今日の参加者は、全員50歳以上。武道とは何か?それぞれ考えは違うが、同じ波長の人間が集まり、談笑し、免疫力を高める。これが、今は、一番の護身だと思う。
元々、世の中には、武道好きは絶対的にマイノリティである。職場でも、野球・サッカーの話が出ても、武道・格闘技の話題などでることはまずない。マイノリティだからこそ、集まって離す場所が必要だと思う。風門は、今後もそういう場所でありたい。
ちなみに、今日の動画、うまく斬れていないが、実は、木霊丸氏の鎌は、2000円程度の安価な物であり、刃も軽い。これを歩法を組み合わせて斬るとなるとかなりの技量が要る。見栄えのいい動画を撮ることは容易だが、簡単では無い場面も示す必要があるだろうと思い、あえて、これを選んだ。
しかも、細い鉄芯に突き刺しているだけだから、ほぼ固定していない状態である。それを軽い鎌刃で斬るのは難しい。難しいから工夫する。そこらへんが面白いのである。刃筋の重要性を知って、稽古に励む。それが、普段の稽古を真剣にさせる。
全て失敗は成功の種なのである。