https://www.youtube.com/watch?v=4iDB2bTjPlE
男たちの風門祭2019 君は風門祭の怖さを知っているか?
風門祭は、実は、怖い大会なのである。
怖いというのは、レベルがとかではなく、ルールがとかでもない。
一番怖いのは、流会派非公開を認めない。動画拒否を認めない。写真NGを認めない。基本実名で結果等を発表する。
つまりはったりが通用しない。ここが一番怖い。机上の空論。絵空事。試合は試し合いで有り、殺し合いの死合いではない・・・とかなども、映像の前では通用しない。
しかも、映像を切り取って好きに編集したら関係者からすぐばれるので、嘘がつけない環境が整っている。
そこで、闘うと言うことの勇気が分かるだろうか?
第5回風門祭で、突然彗星のように現れたのが、エボルート小倉ジムの柏木選手。事前に、セミプロクラスとは聞いていたが、見るまで、どの程度なのか。期待感満載であった。
そして、動きを見た瞬間。まさに、最新のMMAスタイル。
風門祭の最後にプロになりますと堂々と宣言したが、全員。拍手。
風門祭のような草の根アマの世界に、二人、プロMMA志望の選手が参加するのだから、同じくプロを目指している風門館平木選手も驚いたことと思う。
ちなみに、柏木選手。168cm・65kで重量級に参戦。重量級を軽々制し、ほぼ重量級の無差別も完全制覇。今大会2階級制覇を成し遂げた。素晴らしい。
風門祭からプロが出てくれれば、こんな名誉なことはない。柏木選手の将来に多いに期待している。
さて、私の主題は、雷電選手のことだ。今大会最重量105k。最高齢44歳。
この壮絶なKO負け。しかも、映像に残り、ユーチューブにUPされ、ネットで拡散される。雷電流拳法は、中国拳法と日本古武道を研究する団体で、雷電師範一人で活動している。
だから、普通の常識なら、<闘わなければ絶対不敗>を守っていてもよいはずだ。しかし、雷電師範は、ゲームの勝敗よりも、自分の知見・経験値を上げること。また、自分の理論が、どれだけ、動き、抵抗し、暴れ回る相手に通用するのか?それを試すために、風門祭だけでも5回出場している。
勝敗が全てのスポーツ格闘技とも一線を画し、かと言って、試し合いには出ないという中国武術や日本古武道の多数派とも一線を画して活動している。
KO負けは、今回が初めてだそうだが、映像に忖度はない。
講道館柔道の創始者。嘉納師範は、<負ける覚悟>と言う言葉を著作に残したらしい。まさに<負ける覚悟・恥をかく覚悟・下手をしたら素人から嘲笑を受ける覚悟>
それがないと、風門祭には、出られない。
田舎の地方アマ大会のはずなのに、思ったよりレベルが高い。しかも、看板も名前も隠せない。そして結果は晒される。
それでも出てみようという<経験することを重視する大会>。それが風門祭だ。
二人の健闘を讃える。2019・11・9 風門館 館長 福光雲母 拝。