日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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風門之儀2022。出稽古の効用。九州武道連絡会議・合同稽古会inタフス道場。糟屋郡久山町。7月3日。

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風門之儀2022。出稽古の効用。九州武道連絡会議・合同稽古会inタフス道場。7月3日。

 

出稽古というのは、案外と難しい。特に、門人を預かる側としては、滅茶苦茶な荒れた稽古会となるようだったら、公式戦に出した方が、よほどましだからだ。

 

だから、信頼できる道場としか出稽古会は出来ない。しかも、総合ルールでとなると、案外と相手をしてもらえる道場が無くて、苦労する。

 

ほぼ全員が、40歳以上を預かる風門としては、どうすればいいのか?公式戦には、まだ早いし、かといって、有級も増え、同じ相手とだけマススパーをしていても、実力が伸びないだけでなく、飽きが来て、辞めて行く。

 

そういう時に、安全に稽古できる九州武道連絡会議という場は、非常に貴重だ。マススパーであっても、初見の相手との稽古は緊張する。その緊張感が、本来人が持っている心眼を開くように作用する。

 

第一刺激がある。武道を続けていくためには、時々、刺激がいる。茶帯・黒帯となるころが、一番辞めたくなる時期だ。

 

そういう時に、他流の道場との合同稽古会は、ものすごい刺激となる。そこで、自分の至らなさを痛感するし、また、同時に、拳を交える喜びも味わえる。

 

風門館では、40歳以上の大会出場については、推奨していない。大会というのは、出る前の準備が入念に必要となる。武道・格闘技は、ルールや防具などで安全性を確保していると言いながら、本来、一秒でも早く相手を倒すことがその本質である。

 

つまり、コートの上では、合法的に相手を破壊しても良いという厳然たる事実がある。

 

そこで闘って、入院しないためには、やはり、入念に稽古し、実力をつけるしかない。

 

常に、頭の中に入院という文字が流れているのが、武道・格闘技の異色なところだろう。他のスポーツでも、怪我は起きるが、それは結果として、起きるのであって、誰も自分が怪我をすると思って試合に出る者はいないだろう。

 

ラグビーなども激しい、コンタクトスポーツの宿命だが、いつ怪我をしてもおかしくないことをやっている。

 

となると、40代で万が一のことがあったら、職場のこと、家族のこと。それらを考えると、とても私には責任が取れない。

 

しかし、井の中の蛙で、まったり稽古だけで良いのかというと、やはり、刺激や厳しさもいると思う。

 

そういう諸々を勘案した場合。今回のような安全性の高い合同稽古会と言うのは、刺激と安全性のバランスから考えて、40代以上には、最高の稽古の舞台であった。

 

今回、参加できなかった3人を含め、大会の代わりの合同稽古会と言うのはアリだと思った。また、一つ、光明を見つけた気分だ。

 

私は、40歳以上の人の目標は段・級で十分だと思っている。しかし、問題は、その段・級に自分自身が誇りを持てるかということだ。

 

段なり・級なりが上がっていくにつれ、鍛錬手合のレベルも上がっていき、また、総合ルールで、他流との出稽古会に参加できる。そういう具体的な目標があれば、普段の稽古の質も上がるだろう。

 

まったりと稽古し、ゆったりと稽古し、しかし、自分が本来危険な武の道を歩いているのだという自覚を忘れない。

 

そのバランスの取り方の答えが、合同稽古会にあると確信した。

 

動画、打撃のみマススパー。八咫丸5級2R目。

 

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