日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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風門之儀2022。範を示す。出稽古という覚悟。九州武道連絡会議・合同稽古会inタフス道場。糟屋郡久山町。7月3日。

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風門之儀2022。範を示す。出稽古という覚悟。九州武道連絡会議・合同稽古会inタフス道場。糟屋郡久山町。7月3日。

 

出稽古には覚悟がいる。そう書くと、スパーをする門人に覚悟がいるのか?と普通は思うだろう。そうではない、実は、指導者に覚悟がいる。

 

例えば、今回、ラスト30分ほど、タフス道場のM先生の講習会を受けたのだが、風門館から参加した二人の前で、私も、寝技の基本。亀の起こし方や肩固め、送り襟絞め・三角締めなどを習った。

 

当然、私の寝技の知識など、柔道初段ほども無いので、一介の練習生として、稽古する。そうすると、指導者である私への敬意を失う人間も出てくるし、逆にそういう私だから着いていこうと決める人間も出てくる。

 

指導者である私への敬意を払わない人間には、居てもらわなくてけっこうというのが私の方針なので、そういう人間は、辞めて行く。

 

それを嫌う指導者が実はいる。自分より技術の上の人とは絶対に交わらない。また、自分の門人を囲い込んで、交流させない。

 

日本拳法道だけで、もう33年間指導してきたので、だいたい、パターンが分かるのだが、他流と交わって、私のことをたいしたことがないと思い、敬意を払わない人間が、指導者になったとき、まずやるのが、他流や他道場との交流拒否である。

 

小学生を集めて、空手着を着て、黒帯を締めて、体格が良ければ、見栄えはいい。しかし、自分の技術の無さを隠すために、余所とは交わらないし、門人を交流させない。

 

そして、未熟な技術で、大会には出す。

 

事故が起きたとき誰が責任を取るのだろうか?

 

競技武道には怪我がつきものだ。防具をつけて安全性を担保しているとは言え、日本拳法道ルールのように自由度が高い競技では、知らない技を喰らうとタップするタイミングさえ分からず、一気に折られる場合もある。

 

だから、指導者は、他流の手業の研究を怠れないし、自分自身の技術も日々UP・DATEする必要がある。

 

武道の道場を、子供会の行事かなにかと勘違いしている人間を昔見たことがあるが、滑稽では済まされない。

 

まして、それが同門の場合。許しがたい。

 

というような話しを門人には、思い出したように話す。そして、風門からは、そういう勘違い人間を絶対に出さない。それが、私なりの覚悟である。

 

だから、範を示している。自分が出来なければ、習いに行く。あるいは、来てもらって指導を受ける。

 

マチュア草の根は、自らのレベルを冷静に把握し、自分の面子よりも、門人の技術向上のための場を設けることが大切なのだ。それが、出来ないものは、指導者になるべきでは無い。

 

徒手総合武道・日本拳法道は、打撃6・投げ3・寝技1となるように、ルールが設計されている。しかも、大会は、オープン制だから、最初から最後まで他流試合となる。

 

やることは限りなくあり、生涯で全て学び終えるような代物では無い。

 

40代以上は、大会に出る必要は無いが、年季が立てば、有段となり、若い人間が入ってくれば、指導しなければならない立場にたつ。

 

その時に、自分が出来ないことを知られたくないから、余所とは交わらないようでは、この乱取り法での指導は出来ない。

 

出来なくても、出来る人の所へ、出稽古に行けばよい。講習会を開いて指導してもらえばいい。

 

それが出来ない黒帯は、日本拳法道の指導者としては不向きで有り、門人に対して無責任だと私は考えている。

 

今回、参加者は、二人だけだったが、風門スタイルとは何かを掴んだのでは無いかと期待しているところである。

 

風門館事務局 0947・32・3550。代表福光まで。