風門の儀2018 鍛錬手合L3.5 in田川郡福智町武道館 6・03
https://www.youtube.com/watch?v=1qk8LnugRCM&t=79s
石の上にも3年。2018・6・18 常磐丸氏(現初段)が1級審査直前の頃に書いた稽古禄。
風門館体術総合クラスは、基本。毎年11月の日本拳法道の大会にスケジュールをあわせて稽古メニューを組む。
やはり、稽古の中でも辛いのが、4月から、12月の昇級審査会までの間毎週行われる稽古締めの鍛錬手合。
仕事最優先が風門の基本なので、1~2R程度。しかも、各個人の習熟度・目的に応じて、無理の無いように配慮しながらやるのだが、そうは言っても、結局は痛い。
体だけで無く、自分の伸びが止まって感じる時が、来るので、心も痛い。
個人差はあるが、だいたい、その高原状態が来るのが、初段まで、あと半年と行ったところだから。なるほど、黒帯には、それなりの意味があるのだと思ってしまう。
最近、常磐丸氏も、上級者とスパーするので、自信を失っているようだが、実は、確実に伸びている。
この伸びは、鍛錬手合のレベルで分かる。日本拳法道ルールそのものを風門では、鍛錬手合レベル5と設定し、これを基準に、スパーの強さを設定している。
この日のスパーは、投げ・寝技10秒。防具付きで、上段以外は完全フルマックス。面は、当て止め程度。このレベルが、レベル4。
本人は、分かっていないが、この段階までもっていくのにほぼ三年かかる。
この段階まで来ると、レベル5のスパーをさせても安心ということになる。
そこが初段の到達目標である。
日本拳法道は、実は、初段から始まると言っても過言では無い。
そこからが、本当のスタートで、それ以前は、日本拳法道を学んだと名乗る資格は無い。特段の才能など必要ない。しかし、この3年がきつい。
だいたい、茶帯でやめて行くのが普通である。だから、風門では、最初の6級を取った時点から、本格的に指導を始め、とにかく、初段を取らせることを目標に置いている。
挫折させたくない。その一念で、各個人の目的・技量・体力などを鑑みながらきめ細やかにメニューを組んでいる。
常磐丸氏。確かに動きは、まだまだ、ぎこちないが、投げ・寝技10秒有りのスパーが出来る所まで来た価値を知って欲しい。
最も、その価値が分かるのは、初段以上を取った人間だけだ。
7月1日。いよいよ1級受験。そして、半年後の12月に初段に挑戦。
今のままゆけば合格する。残り半年。一番苦しい時であるが、それを承知で、<石の上にも三年>を彼に唱え続けている。