日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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風門之儀2020。風門チャレンジ。「恐怖心の克服」 in田川郡大任町B&G。7月26日。


風門之儀2020。風門チャレンジ。恐怖の克服。in大任町B&G。7月26日。

 

https://www.youtube.com/watch?v=aW24YY0fjy8&feature=youtu.be 

令和2年7月26日。日曜日。午前の部。晴れ。大任町B&G
行者:木霊丸氏・千手丸氏・常磐丸氏・童子丸氏・S君。K氏・A氏。
稽古内容 体術総合・得物護身。
体術組み。
風門館当身拳法基本素振り12本

得物古伝組
豊前福光派古術元手:変手勝二本目:叩初手・素首
1目:素首薙突、2目:素首薙袈裟、3目:素首薙柄

合同稽古。
風門館護身体術 打払・舞之手
着胴蹴込み稽古:左右直蹴・左右抜胴・飛膝3種。
ナックルズ(ボクシングスタイル)童子丸氏2R。VS千手丸氏・常磐丸氏
鍛錬手合L2 K氏2RVS千手丸氏・常磐丸氏
鍛錬手合L3 千手丸氏・童子丸氏1R。
S少年スパー4R。VS木霊丸氏・千手丸氏・常磐丸氏。
日本拳法道形。上受けの形。

千手丸氏合計8R

 

今日も八人。賑やかだった。

稽古内容は、多岐に渡るので、上に記す。

 

本日は、9月上旬、門司で行われるナックルズ(ボクシングルール・オープン)に、童子丸氏が参加するため、現役黒帯は、そのルールでスパーリングパートーナを務める。

 

また、K氏がどんどん調子が良いので、黒帯現役組みが、着面・着胴で、鍛錬手合L2の相手を務める。

 

武道・格闘技は、一見個人競技に思われがちだが、意外とチーム力で勝負する部分がある。だから、人に対して感謝が生まれる。痛い目にあうスパーリングパートナーを誰が好きこのんで務めるだろうか?

 

絆という言葉を安直に使うが、この、どつき合いで生まれるチームワークの中に、真の絆は生まれるし、感謝も生まれる。文字通り自分が痛いから、人の痛みも分かるのである。我々風門は、しょぼい田舎道場だが、仲間意識・チームのために犠牲を払う精神は、けっこうあると思っているし、また、それを誇りに思っている。

 

話題を変えよう。実は、最近、入門してきたA氏に、入門の動機・目的・目標などを尋ねた。風門は、個々人の目的・目標を重視している。それを聞いて、私がメニューを組むので、これは必須である。

 

A氏。迷わず<恐怖心の克服>と答えた。臆病だった私としては十分に分かる。我々、風門は、基本。相手の職業とか属性というものを一切聞かない。しつこく聞くのは、目的である。

 

その目標がはっきりしない人間には、メニューが組みにくい。

 

そこをはっきりさせてもらうと、私なりの経験からメニューを組み、稽古の激しさも調整が出来る。そこを、風門は、一番重視している。

 

A氏。合気道の経験があるとのことだが、段までは至っていないとのことだった。彼にとって<恐怖心の克服>に至るまでの事情などについては、風門は一切関知しない。

 

ただ、50半ばという年齢と、合気道経験があるとは言え、有級程度という武道歴、5月半ばに入門してからの稽古の様子などで、私が、メニューを組み立てる。

 

風門は、稽古のゆるさを売りにしているが、それは、あくまでも、<無理せず、無駄なく・怪我無く>を目標にしているからであって、遊び半分でやっているわけではない。

 

武道の、武は、あくまでも、武術の武である。無理はさせないが、<痛くも・かゆくも無い>武道を標榜しているわけではない。

 

稽古の中では、痛いとかは、普通にある。

 

我々、風門は、居着くことを恐れる。痛みに驚き、固まってしまい・居着く。これが、護身としては最悪である。

 

身体を柔らかく使えと言うが、これは、逆説的だが、痛い目にあわないと、また、痛い目に慣れないとそう簡単にはいかない。

 

怪我無く・痛みを知る方法とは。それが、防具着用稽古の利点なのである。

 

この動画も、A氏の許可をもらってと取っている。50半ばで、入門し、防具着用でも恐怖心から、身体がガチガチになる。それを克服したいというのだから、私は、立派な風門チャレンジだと思って大歓迎である。

 

青木真也の受け売りでは無いが、怯える心がないものは、想像力が欠如している人間である。また、そういう人間は、本当の意味での恐怖を知らない。

 

だから、お気楽でいられる。問題は、そういう楽天主義者は、往々にして、真の恐怖に向き合った時に、恐慌状態に陥るところにある。まさに人として見苦しい。

 

私も、びびりだった。し。今でも、いつもびくびくしている。だから、用心深くなる。その用心深さこそが真の護身だと思っている。

 

A氏。風門に入るまでに、動画なども十分見ているようだ。その上で、覚悟して、入門した。50過ぎても、風門ならやれるし、やれるようにメニューを組む。

 

この年では恥ずかしいとか、無理だとか思って悩んでいる人が居るなら、是非、風門を体験してもらいたい。

 

いくつになっても、自分の中の何かを変えたい。何かを達成したいと言う人のために我々は、風門を運営している。