平成31年3月31日。日曜日。午前の部。寒気。於田川郡福智町武道館
行者:木霊丸氏・千手丸氏
稽古内容 体術古伝・得物護身
豊前福光派古術素手第三法組討より六種。前落・払車・大外刈・尾長鳥・膝車・足車
豊前福光派古術得物第一法元手(太刀術)
変手勝(奥伝・剣体術)2本目:斜文字(初手・蔦絡、真名手・奥掛、変化・蟹払)
今日は、古参の二人だったので、千手丸氏の了解の元、奥伝の2本目:斜文字を三手やった。今まで、何度か、ばらばらに伝授したことはあるが、正式に、かつ系統的に教えたのはこれが初めて。
<とうとう、こんなところまで来たよ。>という感慨が深い。これも、木霊丸氏のおかげだ。私の代で、滅ぶと思っていた古術も、けっこう手数を残すことに成功しつつある。やってる、私が一番驚いてる。
名もない、権威もない流儀なのに。普通に考えれば、間違いなく、絶滅危惧種なのだが、未だに命脈が保たれている。ある意味。カブトカニのようにしぶといとも言える。
さて、内容は、当然不出来に決まっている。しかし、本日、斜文字を三手知ることで、何故、組討が必要なのか?と言うことが十二分に伝わったと思う。
稽古は、まず、知ることが大事だ。特に大人は、体験し、知り、必要性を感じて、初めて稽古に打ち込める。
若いときの部活のようなやり方では、とてもではないが、誰もついてこないし、続かない。週一回二時間の稽古。大切に使いたいものだ。
話しは、前後するが、前半は、組討。風門館改組以前の門生には、福光流のことなど全く話してなかったし、技も教えなかった。だから、古い門人である木霊丸氏が逆に組み討ちで初めての技が多い。
しかし、得物護身コースを選んだ者も、最終的には、福光派の剣体術である変手勝に進ので、その段階で組討・取手などができていないと、非常に時間がかかる。
ということで、今後も、得物護身コースの人も体術総合に合流して、古伝の組討技法を学んでもらおうと思っている。