令和3年10月30日。土曜日。午前の部。晴れ。風門館本部道場。
行者:常磐丸氏。
稽古内容:得物護身。
棒振り5法。振り棒・一つ太刀・二つ太刀・四つ太刀・陰陽剣
素振り足12法。第1法・迎え足、第2法・踊り足、第三法・雀足、第4法・舞足、第5法・歩み足、第6法・小走り、第7法・刺し腰
豊前福光派古術得物第1法・元手(太刀術)
脇勝(初伝)1本目:刺し、2本目:初花、3本目:肩車、4本目:風車、5本目:置車
変手稽古。
常磐丸氏の稽古。2週目。やはり、剣道二段は、早い。基本が全て出来ている訳ではないが、剣道との共通点も当然多々あるわけだから、似たところはすっと入る。
あっという間に5本目までいったので、こちらが驚いている。
また、古術の稽古の一番面白いのは、変手稽古にあるのだが、めちゃくちゃでは、あるが、2週目で、まさか、変手稽古ができるとは思っていなかったので、正直、嬉しい誤算であった。
折しも、福光谷には、山蕗の咲く頃となった。春に咲く、シャガ。秋に咲く石蕗の花。近代古術の完成者である、12代目が好んだ花だという。
この花を眺めながら、ヤッ・ハッ・タッ・トオ-。と稽古していると、空間が捻れ、古き昔、古術者が、香春岳山中の木隠れ場にて、稽古している様にだぶっていく。
この雰囲気がたまらなくいい。
若い人間が、入らないので、未だに、私の付き人をしている常磐丸氏と隠れ里で稽古するのも、また、一興である。