シーナ&ザ・ロケット/You may dream 1980年
https://www.youtube.com/watch?v=Uswnli5ULZs
さて、これを書き残して良い物かどうか?しかし、この曲を選んだ以上、書いておかなければならないだろう。
1980年。この後、わずか10年後にバブルが来るとか、全然分かってもいなかった。俺は、大学の4年生。
明治時代かち、いうような民家の和室8畳と6畳の八光流柔術練心館で稽古しながら、週末は必ず、デイトしていた。
むろん、結婚の約束をしていた彼女で、ハーフと間違えられるような、赤毛で色白な上品な娘だった。
何の疑いも無く、将来を誓い合い。そして、愛を確かめ合った。
ピアノを弾く彼女は、音楽に詳しかった。俺の下手な歌も、笑わずに、音のずれを直しながら、いつも微笑んで、一緒に、色々な歌を歌ってくれた。俺の歌好きは、実はその彼女の影響が大きいとも言える。
海岸通りをドライブしながら、夏は青い空と白い雲が美しく、秋は、秋月。冬は、日本海。春は、桜のある場所ならどこでも。特に、増淵ダムの下で、彼女の手作りのサンドイッチを食べながら、結婚してからの家をどんな風に建てるかとか無邪気に話してた。
その後、とある出来事のせいで、分かれてしまった。あの時、分かれなければ、どんな人生があったんだろうかとか、時々考えるが、全ては、宿命だと受け入れるしかないだろう。
世間的には、俺は、人生の成功者で、運の良い奴と言われる。確かに、それはそうだと思う。
好きに生き、自由に生き、今まだ、自由で有りながら、さほど金にも困らず。
ある意味ふざけた人生だとも言われるが、人に言えない苦しみは多々あった。
まあ、人に言えない苦しみがいくつあろうと、人からはふざけた人生に見えるなら、それが幸せというものなのかも知れない。
。ou May Dream。1980年の頃。俺も夢を信じて無邪気にはしゃいでいたのは確かだった。