古術福光派では、調息のことを、魂鎮(たましずめ)と呼ぶ。
イヤシロチに満ちあふれる神気を吸い、一気に発気する。
それを繰り返しながら、自分の中の邪気を吐き出し、
身魂(みたま)を浄化する。
芸法の修練だけなら、屋内でも構わない。
しかし、この神気を吸うのには、イヤシロチが、
一番適していると考える。そういう流儀である。
だから、野天の稽古に拘る。
ストレスの多い現代社会においても、野天で、魂鎮を行うのは心地よい。
春夏秋冬。イヤシロチを巡拝しながら、魂鎮を行う。
神と人と山川草木が、一体であった頃。
それを取り戻すための行法流儀でもある。
写真提供 「おやじの魅力」のおやじさん。<http://blogs.yahoo.co.jp/yasu1233jp>