豊前福光派古術得物第一法:元手(太刀術)
変手勝(奥伝)
一本目:一文字 初手・一文字表裏、真名手・一文字縦車表裏、変化・一文字蹴足
二本目:十文字 初手・抜胴返、真名手・袈裟胴返、変化・薙返
三本目:蔦絡
四本目:蝶名返
変手勝は、古術福光派の奥義で、太刀振りと言うよりも、ある種の剣体術となっている。
一般の剣術諸流派が、切っ先三寸の芸を得手とするなら、古術の変手勝は、その切っ先三寸の内に入って、勝ちを得る業であり、これを<手之内之芸>と称している。
相撲では、絶対に負けないと言うことを前提に組み立てられており、面白い。
里山の百姓流儀とは思えないほど、けっこう精緻で有り、かつ巧妙である。
<手之内に入れば必勝> これが、古術福光派の本来の姿である。
脇勝12本・仕手勝12本、そして全ての体術が、この段階に至って、結び合い、産すび合う。