日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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石蕗の花。豊前福光派古術 07・11・1

 

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石蕗の花。豊前香春 福光谷 07・11・1

ブログを書き始めてから、すでに、一年が経った。初めの頃、無我夢中で書きまくった。長いこと門外不出であったため、誰かに話したという思いがこんなに強かったとは、自分でも驚いている。

 

私自身、現代武道の仲間達に、実は、古術福光派の相伝者であるとは、どうしても言えなかった。

伝書・系図もないし、明治以降の相伝者の写真さえ、残っていない。それだけ、徹底的に秘密主義であった。しかし、先々代も、先代も、化け物じみて強かった。肉体も精神も強靱であり、その芸もえぐいの一語に尽きた。

ところが、私と来たら、体は貧弱。芸もレベルが低すぎる。恥ずかしくて言えないという事情もあった。

つわぶきの花。これは、豊前福光党が愛した花である。うちの裏山に毎年咲く。美しい山野草である。

日の当たらない、木陰に、ひっそりと咲くが、その姿はあでやかである。古術は、豊前福光党の芸法だけでなく、ある種の学問・思想・信仰体系である、<言振文化>も継承してきた。だから、こういう山野に咲く野草を愛でる風習がある。

野に隠れ、山に伏し、しかし、その姿、清楚にして、屹然とする。それが、古術の理想である。

つわぶきの花のように。生きる。私もそうありたいと願っている。