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豊前福光派古術得物第三法:本手(薙鎌) 素振足12法 得物護身 9月14日。
九州豊前香春風門館本部
一本目:袈裟車 初手:袈裟車、真名手:折袈裟、変化:袈裟真向
二本目:平構 初手:籠手打、真名手:真向、変化:刺
三本目:雀足 初手:籠手面、真名手:面々、変化:籠手刺・面刺
四本目:入身 初手:綾抜、真名手:楔抜、変化:裾払・膝車
五本目:舞袈裟 初手:舞袈裟、真名手:袈裟胴、変化:裾払・膝車
六本目:置構 初手:綾車・歩足、真名手:綾車・舞足、変化:九十九折
七本目:踏袈裟 初手:踏袈裟、真名手:踏真向、変化:踏刺・踏突
八本目:裏手 初手:横打、真名手:勝騰、変化、横鉄砲・筒鉄砲
久しぶりに、本部で、薙鎌の素振り足の稽古を本格的にやった。何しろ、伝えている私自身が、30数年振りにやっているため、教えながら、あれ?勘違いか?とか、ど忘れ。特に、名前が咄嗟に出てこないとか、あるいは、順序に狂いがあるとかしながらやってるが、本質的には、たいした問題ではない。
要は、薙鎌の素振り徹底的にやることで、攻め手・受け手の基礎を磨いている。
昔、先代が、この薙鎌は、珍しいので、是非、後世に残すようにと口癖のように言っていたが、私は、その頃、何とも思っていなかった。
九州豊前香春の農山村では、長柄の鎌など珍しくもないので、さほど残す価値があるとは思っていなかった。ところが、このネットの発達した時代にあって、長柄の鎌を使う流儀は、尾張の棒の手と不遷流しか、ないことを知って、逆に驚いている。(今の時点では。)
鎖鎌のような特殊な兵器の流儀が、多く残り、どう考えても、江戸期の百姓の護身武器としては、ほぼ最強の長柄の鎌を使う流儀が、これほど少ないとは、私からすると不思議でしょうがない。
この話しを書き出すと長くなるので、後は口伝として残す。
薙鎌は、素振り足が全てだ。これが12法出来ると、36手を超える手数を覚える。形は、元手とさほど変わらないというか、元々、この薙鎌を使えるように、元手の形が出来ているので、口伝で、おおよそのことがわかる。
今日も、素振足の稽古をしながら、用法も伝える。木霊丸氏の中で、元手の時のような混乱はない。
後、もう少しで、取りあえず12法を伝えきる。古術もしぶとい流儀だと感じる。