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風門館徒然 形の季節・武道における系譜とは何か? 田川郡福智町武道館 2025・10・26
風門館徒然 鎌倉古流豊前伝福光派古術&日本拳法道形研究 田川郡福智町武道館 2025・11・2
風門館では、11月の福岡武道館に照準を当てて、年間のスケジュールを組む。11月9日。第36回日本拳法道格闘技選手権in福岡武道館。現役が一人でもいれば、風門館の年間の稽古内容は、ここを念頭に置いて、その日、来た人の年齢・経験値・稽古目的を加味しながら、メニューを組む。
意外と至難の業をやっている。残念なことに、千手丸師範補の相手が決まらず、遂にノーコンテストとなってしまった。無差別級は、大会の華だが、同時に、選手層が薄い。
遂に、こんな日が来たかと思ってしまったが、仕方の無いことでもある。選手にとっては、現役を続けるのは並大抵の苦労ではない。仕事を持ってるアマチュアにとって、現役を続けるだけの意志力を持続するのは容易ではない。このノーコンテストが、起こり始めたときからが、選手も集まらなくなったような気がする。今回、事前に分かったから、まだましだが、福岡武道館まで行って、ワンマッチで相手が欠場となると怒りのもっていきようがない。
それを防ぐために、私が、小倉まで進出して普及活動に励んでいるのである。
試合が消えたら、緊張も消える。千手丸四段も47歳。身体が痛んでいるので、当分、休養にあて、来年3月の唐拳杯・日本拳法道全九州選手権を目指すことにしている。
そこで、12月の昇級・昇段審査までは、日本拳法道形の集中特訓期間とする。
普段、現役がいれば、当然、大会スケジュールに合わせて、メニューを組むので、日本拳法道形をやる暇が無い。そこで、風門館では、昔から、6月と12月の審査会前、1ヶ月から2ヶ月は徹底的に形を練り込む。
これを繰り返すうちに日本拳法道スタイルが出来上がってくる。
面白いことに、この形を練り込むと一目で木立伝スタイルだとわかるようになる。
特に、風門流は、直系だけに、木立伝の風情が一番色濃い。私も、入門して36年になるが、未だに、直伝教授を受け続けているので、風合い・ニュアンスが木立伝のコピー度が高い。
私は、武道というのは系譜だと思っている。日本拳法道乱取り競技法は、防具着装MMA・STYLEだから、日本拳法道を学ぶ必要性は全くない。打撃×組業が出来れば、どんな組み合わせも勝つことができる。
素人は特にそうだが、その年の優勝者のまねをしようとする。例えば、ボクシング×レスリングの北米スタイルが勝ったとするとすぐにボクシングだ、レスリングだと走り回る。しかし、翌年は、フルコン×柔道が勝ったりするから、今後は、フルコンだ、柔道だと騒いで、短期入門を繰り返して、最後は、根無し草になって、辞めていく。
なぜ、そんなに、自分の入門した流儀が信じられないのか?それが、私は不思議でならない。日本拳法道に入門したら、日本拳法道で強くなろうとするべきではないか?ボクシングだ、KBだ、フルコンだと駆けずり回るくらいなら、最初からそこに行けばいい。看板は、日本拳法道だが、やってることは極真の真似事。それも、極真で黒帯なり取った人がそれをやるなら分かるが、空手経験0で、極真のビデオを買ってきて、好きにやっている。理由は、極真に憧れていたからとか。それなら、極真に行けばいいのにと思うだろうが、この手合いの理由は簡単である。極真の黒帯はきついことを知っているので、日本拳法道の黒帯で、中身は創作空手。冗談のようだが、これが実話だから、しゃれにならない。要するに、日本拳法道連盟の組織の脆弱さを舐めているから、こんなことを平気でやる人間が出てくる。それが、私には一番許せない。
風門館は、日本拳法道形の継承にうるさい。一般の人には、これが、煩わしいようで、辞めてく者が多い。
私は、日本拳法道の段級をフルコンのように厳しくすべきだとは思っていないが、日本拳法道ルールでの他流試合経験がないにも関わらず、形をやらない人には段級を出すべきではないと思っている。
昔から、日本拳法道連盟の基準は明確である。日本拳法道ルールでの他流試合経験があるか、形が出来るか?
両方出来た方がいいのは分かっているが、壮年部などに、日本拳法道ルールでの他流試合は、ハードルが高い。だからこそ、形が大事なのだ。
日本拳法道形も出来ない、日本拳法道ルールでの他流試合経験も無い。それで、何を持って、日本拳法道の段・級を取れるというのか?
この他の武道では、当たり前のことが、日本拳法道連盟では、少数派だった時期がある。
私は、合気会の初段を持っているが、形の武道だけに、週1回・2時間。ほぼ休むことなく通って、初段を取るのに、5年かかった。
日本拳法道連盟は、現在、普通に週1・2時間の稽古で、3年くれば、初段を出すが、それなりのハードルをもうけている。
形は当然必須だが、茶帯で防具付きグローブ空手ルールを経験させる。基本、55歳までは、最低限ここまでは、経験してもらう。
初段を取るまでには、風門祭で、防具付きグローブ空手ルールか、トライアル・ルールに出てもらう。その上で審査を受けてもらう。もちろん、形は必須である。
現在、風門系の黒帯で、他流試合経験0で、黒帯を巻いている人間はいない。元々が他流試合をしてなんぼの競技武道である以上、ある程度の乱取り経験は必要だと思う。と同時に形は必須である。
日本拳法道は、関東日本拳法協会・森先生の支援を受けて創流された。1987年のことである。私の入門が1989年。第二世代に当たる。私が育てた黒帯は、第3世代だ。既に、その黒帯が、第4世代を育成中である。
私は、村上先生の弟子であったので、武道の系譜を非常に重んずる傾向にある。木立先生→風門館→
流儀の新しい、古いではなく、誰に何を習ったのか?それこそが武道の系譜である。武道とは、武の道と書く。受け継ぐものは何もなしで、日本拳法道の看板だけど利用するとしたら、真っ当な武道とは言えない。
風門館は、当然、競技法も受け継いでいくが、木立伝拳術のエッセンスがまとめられた日本拳法道形を今後も守っていく。
私にとっての日本拳法道は、競技法と形の両輪で成り立つ。12月まで、当分は、徹底的に形の集中特訓期間としたい。
風門館 11月の稽古日程
・風門館 福智町武道館(福岡県田川郡福智町金田1313番地1)
毎週日曜日 10:00~12:00 予約済み
11月2日 日曜日 福智町武道館 10:00~12:00
11月9日 日曜日 福智町武道館 10:00~12:00
11月16日 日曜日 福智町武道館 13:00~15:00
11月23日 日曜日 福智町武道館 10:00~16:00
ジュニアからシニアまで 一般1000円・中学生以下700円/1回
第11回 風門館・小倉クラブ・練和会 合同稽古会
11月23日 福智町武道館 10:00~12:00
第12回 風門館・小倉クラブ・練和会 合同稽古会
11月30日 日曜日 門司大里柔剣道場(北九州市門司区不老町1丁目1-4)
10:00~12:00
一般1000円 高校生以下500円
場所代1980円 電気代320円 (合計)2300円
・日本拳法道小倉クラブ・空手道錬和会徳力教室(総合武道風門館と空手道錬和会共同運営武道教室)
小倉南区徳力市民センター
毎週木曜日 少年部18:30~20:00 一般開始自由~20:30まで。
ジュニアからシニアまで 一般1000円・中学生以下600円/1回
空手道錬和会門司本部道場(日本拳法道連盟・加盟団団体)
門司区大里市民センター 月・水 17:15~18:45
門司区丸山公民館 土 17:15~18:45
・日本拳法道連盟八修会 八幡西区市瀬公民館 毎週金曜日19:30~21:00
*中学生からシニアまで 1000円/1回
連絡先 風門館事務局 ☎0947・32・3550
メール kirara.1958ss@gmail.com 代表福光まで。