風門館は、護身・健身・修身、三位一体を唱えて活動している。言葉として言うのは簡単だが、実際に、そのバランスをどう取るのかは難しい。
特に、平均年齢55歳の風門館にとって、40歳以上の入門者の活躍の場をどう確保するかは至上命題である。
この、40歳以上の壮年部の活躍の場を広げるために、掛け試しや、ライトコンタクトルールも整備してきたが、それでも、かなりハードルが高い。
そこで、特に、50歳以上の四段以下に向けて開発しているのが、この自由形の部門だ。
本来の総合乱取りルールに合わせて、当身三本、組討一本、抑え技一本で、自由に構成し、20点満点で採点するようにしている。
構成は自由なので、KBなどでもいくらでも創作は出来るだろう。
女子部や50歳以上壮年男子には向いている種目だ。
過疎・少子高齢化で集客に苦しんでいる風門館ならではの発想である。田川は、いち早く高齢化が進んだが、やがて、日本全体の少子・高齢化が進む以上、高齢者でも出来る生涯武道の発表の場は不可欠だ。
今年は、いきなり、ぶっつけ本番でやってみたが、改善点を直しながら、より完成形を目指せば面白いものが出来上がると思う。
風門祭は、本来は新人戦的な位置づけで始まったが、今や新種目の実験場と化している。
時代の変化に応じながら、その姿を変えていくのもまた、真実であると私は考えている。
風門グループ稽古場所 地域貢献の一環として活動しているため入会金なし。