日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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風門館徒然 退足・斜方突の研究:第3回 風門館青龍隊・三番士の活躍 #田川郡福智町武道館 2024・9・8

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風門館徒然 退足・斜方突の研究:第3回 田川郡福智町武道館 2024・9・8

 

令和6年9月6日。日曜日。午前の部。晴れ。田川郡福智町武道館

 

行者:千手丸氏・弦音丸

 

稽古内容 体術総合・体術護身

 

総合

組討:豊前福光派古術素手第三法:組討

千手丸氏・弦音丸氏 負車・礼儀取・銀杏小車✕10本

 

受け返し返し稽古

退足を使った斜方突研究 4種・30分

 

鍛錬手合L1・5 ボクシングスタイル 千木丸二段✕弦音丸氏 2分2R 

 

木霊丸氏9R 千手丸氏33R・千木丸氏15R・八咫丸氏20R・弦音丸氏11R・上羽丸氏7R・出雲丸先生9R・天音丸氏9R

 

風門グループ稽古場所 地域貢献の一環として活動しているため入会金なし。

風門館田川道場 田川郡福智町武道館 毎週日曜日 10:00~12:00

ジュニアからシニアまで 1000円/1回

風門館八幡道場 八幡西区市瀬公民館 第2・4金曜日 19:30~21:00

*中学生からシニアまで 1000円/1回

日本拳法道小倉クラブ 小倉南区徳力市民センター 第1・3木曜日

19:30~21:00 ジュニアからシニアまで 1000円/1回 

 

連絡先 風門館事務局 ☎0947・32・3550

LINE:ID kirara1987 代表福光まで。

 

通常、稽古録には、動画を一つしか、上げないが、今回は、二つ書きたいテーマがあるので、それに合わせて、動画も二つあげる。

 

テーマ1 退足・斜方突に関して。

 

昨日は、二人だけだったので、密度の濃い稽古となった。特に、現在研究中の退足・斜方突きの研究に30分当てた。

 

この退き足・斜方突きは、古術の退き足・菜之芽裏当を、現代風に改良したもので、護身にも使えるし、競技にも使える汎用性が高い技だ。問題は、再現性がどれだけあるかだが、偶然、7月の佐賀大会で、千手丸師範補が、発現したので、これに再現性があるのかどうか検証中である。

 

再現性があれば、ものすごい武器になる。これ一発で、相手をKOする力があるので、なんとかものにしたいとひたすら研究・習得中である。

 

音丸初段は、確か、昨日が、この技、初だったと思うが、よくついてきていた。こういう高度な体捌き・歩法を使った技は、受け返しで稽古するだけでも、難しい。基本が出来てきているから、着いてこれるとも言える。

 

私が、初心者に基本の重要性を強調する由縁である。今、小倉クラブでは、新人天音丸氏に、徹底的に基本の素振りと歩法を集中特訓しているが、地味であっても、この土台なしでは、この斜方突きのような高度な技の受け返し稽古そのものが成立しない。

 

「学問に王道無し」とよく言われるが、武道にも、王道も無いし、ショートカットなどない。地道な基礎訓練の上に、こういう特殊な体捌きを使う技の稽古が成り立つ。大会まで、後、9週だが、今年は、佐賀で起きた奇跡をもう一度再現することをテーマに、福岡武道館に臨む。

 

 

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https://www.youtube.com/shorts/oR9_-y0V1Tc

風門館青龍隊・三番士の活躍 田川郡福智町武道館 2024・9・8

 

テーマ2 風門館青龍隊三番士・弦音丸初段の事

 

競技武道で一番頭が痛いのが、乱取り相手の確保だ。風門館のような、小部屋で、平均年齢49歳の道場から、他流試合に選手を送るというのは、非常に難しい面がある。

 

昨日は、二人しかいなかったので、弦音丸初段に、L1・5で、2分2R取ってもらった。まだ、師範補の剥離骨折が心配なので、昨日も、ボクシングスタイルだったが、十分スパーリングパートナーを務めることが出来るまでに成長した。

 

見る側の人間は、この程度でと軽く考え、しかも、軽く言葉を発するが、やる側に回ったら、そんな簡単なものではない。

 

音丸初段。45歳の終わり頃、入門した。ちょうどコロナの真っ最中で、この間、何度福智町武道館が閉鎖されたか。

 

野天で稽古をしたり、直方の武道館で稽古したりとしのぎながらやってきた。しかも、彼は、日曜日の出勤が多い。従って、今、金曜日の八幡道場と日曜日の福智町武道館をやりくりしながら稽古しているが、月2ペースくらいではないだろうか?

 

更に言えば、福智町武道館では、護身用の手、組討に一時間かける。投げ・寝技ありの総合拳法をやっているのだから、当然なことだが、打撃だけに関すると、週1回の参加で、1時間しかけいこしないことになる。それで、月2うらいのペースなんだから、よく伸びたと思う。

 

未経験・45歳の終わりに入門して、現在48歳・初段。これで、現役のスパー相手が務まるところまできたのだから、私は非常に評価している。

 

左ストレートがいいので、徐々に、左ストレートから入るコンビネーションを士得るつもりだが、まだ、素振りが完全に出来ていない。昨年、コロナ明けから、大会が一気に増え、どうしても基本の素振りをじっくりやる時間が取れないでいる。

 

日本拳法道連盟は、そもそもが競技武道の団体だから、本来、競技が中心だ。特に、現役最優先の風潮があって、他流試合をする現役がいれば、残り全員、その犠牲となる。そういう流儀である。

 

これが、全員、若ければ、それで何の問題も無いが、平均年齢49歳の風門館ではきつい。特に青龍隊には負担をかけていると思うが、若手が入ってこないので、やりくりするしかない。

 

にしても、成長した。L1.5ライトコンタクトだが、この動画は1R目で、当たりが浅いので、終わった段階で、私がかなり叱咤した。従って、2R目は、そこそこ激しく当てている。

 

50歳の手前で、こんな乱取りをしていたら体が持たない。それで、40歳以上は、護身武道でと言って稽古しているのだが、毎回、大会が近づくと、結局青龍隊に頼るしか無くなる。

 

この当たりが、私にとっての最大の悩みなのだが、師範補が他流試合を望む以上、現役優先制でいくしかない。青龍隊も全員、日本拳法道連盟の錦糸刺繍入りの帯を、初段取得の際に、もらう。

 

日本拳法道の黒帯を締めると言うことは、そういうことなんだと覚悟してもらうしかない。

 

見る側は、何でも簡単に言うが、やる側に回れば、そこには、必死の覚悟が無ければ、続けることなど出来ない。日本拳法道連盟に三段以上が、ほぼいないのは、そういう実情による。

 

ただ、50歳以上には、無理はさせたくない。私は、競技武道も指導するが、それは、40歳未満が対象であって、40歳以上は、形稽古中心の護身武道を専らとすると謳って活動している。今の状況だと、言ってるこてゃ嘘では無いかといわれても仕方が無い。

 

とにかく、今回の35回福岡武道館が終わったら、青龍隊には、こういう、過酷な乱稽古はっせないつもりである。最も、希望者には、いくらでも、どんなレベルでもばんばんやってもらってけっこうだが。護身実用と言うことを考えれば、L1でも、十分ではないかと私自身は考えている。

 

私が、提案しているのは、55歳まで、3段までは、L1でも良いから、乱取りはある程度経験しておくべきだと言うこと。それ以降は、健康を第一として、形稽古で練り、後進の指導・育成にあたること。

 

万が一、若手が、入ってきて、二段以上まで持ち、他流試合を望むようであれば、かっての獅子丸氏や千手丸氏の時にそうしたように、スパー相手を求めて、出稽古行脚で対応しようと考えている。

 

来週日曜日には、八咫丸初段が、二段に昇進する。と同時に八幡道場は、日本拳法道連盟八修会として独立させることになっている。

 

小倉クラブも集客に成功すれば、出雲丸先生と獅子丸二段に任せるつもりである。小倉クラブに独立の目処がたてば、福智町武道館は、師範補と千木丸指導員に任せ、私は、今度は、七曲がり峠を越えて、京築方面に進出したいと考えている。

 

野心はあるが、36年やって、福智町武道館一つ守るのがやっとの現状だが、自分の体が、持つ限り、財力が持つ限り、八木山峠以東に日本拳法道競技法を普及させるという初心を保ちつつ死んでいきたい。

 

私の財力と体が持つ限り、具体的に行動していることも付記しておこう。