日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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風門之儀2024 今後の風門館運営方針及び、競技武道と護身武道の違いについて 福光雲母の所感 7・29

今大会ポスター

写真左から 禅道会小沢主席師範・日本拳法道連盟創設師範木立先生・日本ボビナム協会会長・現役プロレスラー マスター・フゴ

ワンマッチののため勝者

集合写真 実際はもっと多かった。この時点で帰った人などがいたようだ。

うっかり、写真を忘れていたので、私服で撮った。

 

風門之儀2024 今後の風門館運営方針及び、競技武道と護身武道の違いについて 福光雲母の所感 7・29

 

昨日、第1回日本拳法道交流大会が無事終わった。防具総合一般男子無差別ワンマッチに風門館・福山四段が出場。

 

禅道会熊本道場の体格の良い選手に風門流蹴手繰りローキックが再三決まり、相手を転倒させるという風門館の理想を体現してくれたので、私も嬉しかった。

 

また、日本拳法道連盟・創設師範木立先生・総合格闘空手禅道会小沢主席師範・日本ボビナム協会会長・プロレスラー・マスターフゴ・RIZEのプロKB現役選手の前での試合だったから、出場選手は少なかったものの大会の重さは過去一だった。

 

試合内容は、また、動画と共に書くとして、今後の風門館方針を確認すると同時に、競技武道と護身武道の違いについて、改めて、私の主観・所感を書きたい。

 

私は、競技武道と言うのは、アスリートのするものだと思っている。40歳以上の人に勧められるようなものではないし、また、月1ペースでしか、稽古に来れないような人には無理だと思う。最低でも、週1稽古に参加できるのが最低条件である。それでも、他流試合をするとなると週1ペースなら6年はかかる。20代、30代なら、未経験者でも週1・4年で二段だから、二段を受ける前まで、来れば、なんとか壊れることはなくやれると思うが、出ること自体が勲章である。

 

私は、現役時代、日本拳法道と並行して、空手・合気道の稽古も続けていた。木立先生の所にも通い、自分で田川同好会を主催しだったから、週5日稽古していた。

 

さらに、私が日本拳法道に入門したのは、31歳の春だったが、その年の秋の福岡武道館第4回大会無差別に出場して1回戦を突破した。しかし、その時点で、八光流3段・合気道初段・空手初段・剣道初段を所有していた。古術には段位はなかったが、5歳頃から稽古を始めて、29歳の時に、第16世守人となっていたので、各種武道歴トータルして、約25年の武道歴の上での出場で有り、1回戦突破だったということは知っておいてもらいたい。

 

60歳過ぎてからの私の稽古量を見て、同じ稽古量で競技武道をやれると勘違いする向きがあったので、その点の確認を今一度しておきたい。

 

また、今回、福山四段が勝ったので、競技武道を簡単に考える向きがあるかも知れないので、注釈をつけておくが、現在46歳の福山四段は、大会で常に現役最高年齢で有り、かっての、競技仲間は全員引退して、指導者になっている。また、福山四段が入門したのは28歳の時で有り、途中稽古に来れないときもあったからそれを引いても、15年は私の下で、週1二時間ペースで稽古している。この間、出稽古・野天での他流試合・グローブ空手日本拳法道の各種大会・鉄パイプ剣術を含めて、私自身が思い出せないくらいの他流試合をこなしている。

 

46歳で現役をやれるというのはそういう下地・経験値があるからやれるのであって、2・3年やった選手とは違うということを念頭においてもらいたい。

 

昨日の大会で、木立先生とも話したが、今後は、総合ルールの他流試合には、三段以上にすべきだろうという話になった。これは、40歳未満を含めてのことだ。

 

最近、MMA系の若い選手が、敢えて、相手の首を折るような膝付き背負い、膝付き肩車を狙ってくる稽古にある。日本拳法道ルール開発時点と状況が変化しているので、ルールを改正するか、もしくは、熟練度を上げた上で試合に出すかの二択の時代だという話になった。

 

そこで、風門館としては、今後は、三段以上の取得者に限り、防具総合の他流試合に出させる方針に切り替えるつもりである。(組み技有段者は別)

 

40歳以上の壮年男子ライトコンタクトルールは、二段以上。防具打撃は、初段以上。あくまでも、目安だが、現在、日本拳法道関連の大会は、風門祭を含めて、年4回開催されている。風門祭以外の外の大会には、以上の目安を基本としたい。これも、出たい人はの目安であって、40歳以上の人への大会出場は、日本拳法道連盟としては推奨していない。

 

では、護身武道はどうなるのかについて。

 

護身武道というのは、人とそもそも競い合うものではない。あくまでも、万が一を想定しての稽古となるから、形稽古中心。自分の年齢・経験値にあった無理の無い内容で、ゆっくり続ければ良いと考えている。

 

自分のために稽古する。それが、私の考える護身武道だ。だから、目的は、ストレス発散・習い事として・生涯武道として・趣味として・健康法として・精神修養の一環として。など、それぞれの目的で稽古してもらえればよい。

 

ただし、これは、私の経験上からの主観だが、形稽古だけでは実戦の役には立たない。競技・大会に出る出ないは別として、乱取りの必要性はある。従って、40歳以上の人でも、昇級・昇段審査を目標に年齢・経験値に応じた乱取り稽古は必要だろう。

 

それでも、年齢としては55歳まで、段位としては、3段までではないだろうか?生涯健康であることが最大の護身と考えると乱取り稽古は、やっても、55歳までが限界だと思う。風門館の諸氏は、乱取りが好きだから、やりたい者を止める気は無いが、基本、55歳まで。55歳未満でも、3段取得者以上は、乱取り稽古引退でも構わないと思う。

 

風門館の平均年齢は高い。護身実用と万が一の際には健康体であらねば不利になるという現実・また、食は職にあり。食こそ最大の護身という現実。しかし、日本拳法道はそもそもが競技武道だということ。私自身は、競技に出たい者には、日本拳法道を指導するが、競技に出ない者には、古術の指導をしたいという気持ち。複雑な問題を抱えているが、40代、50代の人が集まる道場という傾向がある以上、40歳以上の人に対しては、どういう指導・運営が良いのか?

 

今後も、ヒヤリングを行いながら、風門諸氏が心地よく稽古が出来る道場を運営していくつもりである。

 

最後に、福山四段は、今年の秋、第35回大会まで、現役続行宣言をしている。これが、最後の試合になると思うが、風門館青龍隊諸氏におかれましては、過酷ではありますが、現役を支えるためのスパーリングパートナーをもう半年お願いすることになる。耐えてください。

 

福光雲母拝。