日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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風門館徒然 風門館・青龍隊投入 <絆>という言葉は、払った犠牲と流した汗から生まれる。田川郡福智町武道館 2024・6・23 

www.youtube.comk回

 

https://www.youtube.com/shorts/P2aRquJxQRI

 

令和6年6月23日。日曜日。午前の部。雨。田川郡福智町武道館

 

行者:木霊丸氏・千手丸氏・千木丸氏・八咫丸氏・アマネ氏

 

稽古内容 体術総合・体術護身

 

護身:豊前福光派古術 小太刀・バチ術・拍子取り:切羽根

 

組討 豊前福光派古術 素手第3法 組討  

1本目:腰車、2本目:鉢返・鉢落、

腕肩押取(日本拳法道)

負車・礼儀取・銀杏小車・大外刈

 

 

打ち込み稽古

木霊丸氏・B氏:踊足四方、直回し蹴り・左右抜き胴・スイッチ:回し蹴り

黒帯打ち込みフリー

 

鍛錬手合L1 アマネ氏 1分3R×千手丸氏・千木丸氏・八咫丸氏

鍛錬手合L2 千手丸氏×千木丸氏・八咫丸氏 2分1R

 

木霊丸氏9R 千手丸氏21R・千木丸氏9R・八咫丸氏15R・弦音丸氏6R・上羽丸氏3R・A先生8R・アマネ氏6R

 

風門グループ稽古場所

風門館田川道場 田川郡福智町武道館 毎週日曜日 10:00~12:00

ジュニアからシニアまで 700円~1000円/1回

風門館八幡道場 八幡西区市瀬公民館 第2・4金曜日 19:30~21:00

*中学生からシニアまで 700円~1000円/1回

日本拳法道小倉クラブ 小倉南区徳力市民センター 第1・3木曜日

19:30~21:00 ジュニアからシニアまで 1000円/1回 

 

連絡先 風門館事務局 ☎0947・32・3550

LINE:ID kirara1987 代表福光まで。

 

土曜日の朝、突然腰痛症を発生。予兆はあったが、ここまで、ひどいのは久しぶり。

木曜日の小倉クラブでの稽古の際に手鎖の素振りをやったのが原因かと思う。しかし、木曜日は何事もなかった。金曜日の朝、少し腰に違和感を感じたので、畑仕事も無理はせず、草取りくらいにしていた。夜も特に何事も無く、就寝。

 

ところが、土曜日の朝から、おかしい。座ったり立ったりができない。歩くのは出来るのだが、寝る→起きる→座る→立つ。この動作の間が激痛でもがきながら起き、もがきながら座り、もがきながら立ち、ここから、寝るまで逆のパターンで、寝るまでもがき続ける。

 

腰椎狭窄症の手術をして以来、何年に一回かは、この奇病にやられるため、普段から用心はしているが、予測は不可能。だいたい、予兆は感じるので、用心はしているのだが、今回のはひさしぶりの激しさであった。

 

寝ていれば、治るかなと思っていたら、夕方へ向けて、ますます激しくなって、日曜日の稽古は無理かと感じながら、取りあえず、LINEには、連絡を一報。

 

そしたら、千木丸二段が、朝、車で向かえに来てくれるというので、助かった。素直に言葉に甘える。帰りは小倉から来ているアマネ君の車で送ってもらい、何とか稽古を切り抜けた。

 

と、そういう個人的な事情を書きたかったわけではない。今、風門館は、来る7月28日、佐賀である日本拳法道交流大会へ向けて、試合稽古の真っ最中である。

 

護身・健身・修身には、年齢も性別も関係ないが、こと、競技試合となると年齢はおおいに関係してくる。

 

日本拳法道連盟では、宗家の考えで、40歳以上の大会出場は、基本的に推奨していない。しかし、出るなと言う訳でもない。怪我のリスクを考えた上で、最終的には自己責任を承知の上で、出るのなら誰もそれを止める権限はない。

 

日本拳法道連盟は、徹底的に自己責任の世界観を大事にする流儀なので、個人の意志を最大限に尊重する。その代わり、競技に関しての勝敗・事故なども全て自己責任で負わなければならない。そういう意味では、ドライな流儀だ。

 

礼儀正しいがドライ・無理無茶を言わないがドライ・技術などオープンであり、他流派との交際もオープンだが、ドライ。

 

これも一つの流儀の文化だと思って受け止めているが、風門館は、私が案外とウエットな性分なので、少し異質な部分を抱えている。

 

元々、少人数、アットホームな道場だから、普段の稽古はゆるいし、ゆっくりやる。ただ、大会が近づくとそうも言っておれなくなる。

 

特に、現役を抱えていると、一人の現役のために、全員が犠牲になる覚悟がいる。人が増えない最大の要因だが、それでも、現役を他流試合から無事帰還させるためには、チーム一丸となって支えなければならない。

 

特に、一番の犠牲は、スパーリングパートナーを務めなければならない黒帯壮年部だ。46歳現役千手丸4段。46歳の現役と言うのも異常だが、この相手を務めるのが、48歳・八咫丸初段、50歳・千木丸二段。

 

千手丸師範補。強い選手とは言えないが、体重83K前後。対する風門館・青龍隊(40歳~52歳くらいまでを風門館ではそう呼ぶ)63K前後。

 

体重差だけでもえぐい。しかも、二人とも体調は万全では無い。無理を強いていると言うのは分かっているが、どうにもならない。千手丸師範補も仕事が多忙で、平日は10時過ぎることなど珍しくも無い。

 

稽古できるのは、日曜日の午前だけ。その条件の中で、他流試合に臨もうとしているのだから、どうしても、壮年部(青龍隊)に負担をかけざるを得ない。

 

申し訳ないとは思いつつも、これが、日本拳法道の黒帯を取ると言うことだからという思いもある。

 

かって、千手丸氏も獅子丸氏のスパーリングパートナーを務め、犠牲を払ってきた。その思いがあるから、スパー相手に丁重だし、感謝の念を忘れない。

 

私が、木霊丸氏に非常に丁重なのを不思議がる人がいるが、私が現役時代、私のスパー相手をずっと務めたのが木霊丸氏であり、けっこう無理を強いた。だから、今でも、私にとって一番信頼がおける人物なのである。

 

私は、口だけ素晴らし事をいう人間が嫌いだ。綺麗事をいう人間に限って、一番大事なとき、必要なとき、苦しい時にトンズラする。

 

そして、そういう人間に限って、<絆>と言う言葉を平気で使う。

 

そういう連中の使う<絆>は、自分がされることを欲するために使っている。与えるのでは無く、欲しがるだけ。

 

また、そういう人間は、風門に有力な選手とかが集まり出すとわらわらと群がるように集まり、風門が苦境に陥るとあっという間に消えていく。

 

苦しい時に、集まる仲間。内容は書けないが、八咫丸道場長も千木丸二段も、体の不調をおして稽古に来てくれている。大会まで、後一月、一番、スパーリングパートナーが必要な時期だと分かっているからだ。

 

この36年間、大半が苦境だった。それでも、その時々の苦境を多くの人間が、支えてくれた。その結果、風門というちっぽけな道場が、その歴史を刻み続けることが出来ている。

 

その、苦境・汗・苦悩・痛みの共有があってこその<絆>だ。

 

私が、言葉だけ着飾る人間を嫌うのは有名だ。というよりも、看板に偽りありが嫌いというべきだろうが、これは、古術者の重んずる伝統だ。

 

言葉を軽々しく使う人間。こういうのが、嫌いだ。風門館は、ゆるい稽古が売りの道場であり、それは事実だ。誰でも、生涯武道として続けられる程度の稽古。それを目指して運営している。しかし、言行一致には厳しい。

 

昔から、人の出た大会を馬鹿にする人間がいつも入ってくる。そういう人間には、必ず大会に出せるのだが、そういう人間は、試合前1週間くらいになると逃げ出す。

 

たかが、防具の試合と言って軽く言った奴、真武館の全日本を、予選のない全日本と笑ったやつ。そういう人間には、強制的にエントリーシートに記入させた。

 

すると、だいたい、大会前2週間前に、トンズラする。

 

それか、一回だけ大会に出て、後は二度と出ないか。

 

怖いものは怖いと言える勇気が必要だ。それをあれこれ言い訳するから見苦しい。

 

大会には、リスクがつきものだ。私は、指導者として、勝ち負け以前に、いかに、門中を無事に帰還させるかそこに特化したメニューを組んでいる。

 

しかし、他流試合は、出るだけでも、貴重な情報収集となる。やったものにしか分からない経験値を生み出すことのメリットの大きさは計り知れないものがある。

 

千手丸4段も、私の弟子だから、一度の大会の勝ち負けより、他流試合100本取りの苦行として自分に課しているのだろうと勝手に推測している。話したことは無いので推測だが。

 

その志は嬉しい。しかし、46歳を無事に帰せるのか?この悩ましい問題も指導者が抱えなければならない難問なのだ。

 

厳しいことを言うようだが、コートの上は、ルール内であれば、無法状態である。しかも、日本拳法道の禁じ手は、アマチュアとしては、限界ギリギリの線を狙って設定されている。

 

安全を売り物にしているが、防具を着けているから安全だと言っているのであって、防具を無くしたら、プロのMMAになるようなルールなんだから、これを果たして安全と言って売り物にして良いのか?時々、疑問に思うこともある。

 

そういう中で、刻々と日々は過ぎていく。人間は、与えられた条件の中で精一杯生きるしかないというのが、弱者で有りながら、よりによって、猛獣の多いこの武道の世界で生きざるを得なかった私の人生観である。

 

風門館は、平均年齢53歳、唯一の現役が46歳の道場だ。強い・弱い、うまい・下手からの観点からすると路傍の石に過ぎない。

 

しかし、<絆>と言う言葉を、真顔で使っても許される、誠実さでは群を抜いている道場だと思っている。

 

それは、美しい一枚の海原の絵である。青空に雲が沸き立つ秋津島の風景。

 

この絵を共有している感動。これが、風門プライドだ。