https://www.youtube.com/watch?v=NhuGFdHs_D0&t=29s
武道と格闘技の最大の違いは、この段級審査制度にある。特に、40歳過ぎの人は、競技試合中心と言うわけにはいかない。
競技に出ない人は、何を目標にすれば良いのか。その際に、この段・級を上げていくという目標があれば、稽古も充実する。
もやっとした精神的なキャッチフレーズではなく、昇級していく。段位を取る。この具体的な数値目標の設定は、稽古への集中力をUPする大きな要因となる。
日本拳法道連盟の黒帯は、それほど難しい訳でもないが、現実には、初段を取るまでに多くの人間が辞めていく。
また、弦音丸氏のように、未経験かつ、46歳で入門した場合、ゆっくり、無理なく稽古させていくのだが、茶帯まで、持つ人は少ない。
だから、私にとって、まずは茶帯を取らせるということは一大事なのである。
ちなみに、日本拳法道連盟の昇級審査は、それほど、ハードルが高くないと言ったが、
三級・茶帯の頃には、防具付き・打撃のみ・フルガチを経験させる。それが鍛錬手合L3だ。
面は、いいのが入るとかなり痛い。ダウンも珍しくない。
日本拳法道ルールは、ローも有りで、背面と金的・関節以外は、道具外れでも、全力でぶち抜いて良い。しかも、グラブは、本来6オンスを使う。
見た目以上にえぐい。普段は、マス中心だが、茶帯に上がる時には、50歳未満の場合。本来の日本拳法道のえぐさを体験させるために何回か経験させる。
この当たりで、大半が消えていく。
弦音丸氏。今年48歳になるそうだが、仕事・家庭に追われながら熱心に稽古している。先日の昇級審査では、八咫丸一級・千手丸三段を相手に、フルガチを二本味わった。
十分な出来だ。
こうやって一人一人、白帯から、茶帯、そして黒帯へと変わっていく。その価値を我々は知っているだけに、本当に嬉しい。
いい大人が、仕事以外で本気に打ち込めるものを見出すこと。65歳まで働くのが当たり前になった時代だからこそ。
心を豊かにするために、大人の習い事が、ますます重要になってくる。65歳で退職してからでは、やりたくても、できない趣味が多いだろう。
40歳・50歳なら、武道の稽古は十分やれる。私は、多忙な社会人には、風門館のような大人のための武道教室が必要だと考えている。
風門館事務局 0947・32・3550 代表福光まで。