令和4年11月12日。土曜。晴れ。
行者:木霊丸氏。
稽古内容 体術護身・得物護身
風門館護身体術 面直突きに対する展開6種
横手・掛取・小手取・挟取・被取・置車
豊前福光派古術得物第1法:元手
変手勝6本目:置車
元手・変手稽古。
第7回風門祭に備えて、演武用の展開6種を稽古。木霊丸氏もだいたいは出来るので、各手毎に、左を私、右は木霊丸氏で行こうかと思案中。
また、この日は、置車の総伝稽古を行った。古術の手業は、体術・双手術・剣体術と同じ手業が、三段階で使えるようになっているので、その全てを伝授する稽古を総伝稽古といい、奥伝に達する稽古法の一つだ。
もちろん、地道な基本が出来てないと、何がなにやら訳の分からない消化不良状態になるので、初心者には意味を成さない稽古法だが、奥伝近くまで来た人には、むしろ、この総伝稽古の方が、古術の輪郭を掴みやすい。
本来、古術は、初伝・中伝と確たる稽古体系があり、必ず順番に最初の一手から、一本一本、確実に出来ないと先へ進まない稽古法を取るが、私も、年が明ければ、65歳。
いつ、稽古が出来なくなるのか予測不能である。
であるならば、例えば、置車のように、体術では当身に分類される手業が、どうすれば双手術として使えるのか、また、剣体術ではどう使うのか。
その発想法を知ることは重要だ。
人間は、思ったより、新しい技を想像することは出来ない。稽古が出来る間に、一手でも多く残したい。
そういう稽古をしていくつもりだ。
今週も、まだ、石蕗が咲いている。この石蕗を眺めながらの稽古こそ、まさに、風流。
天神地祇に感謝しながら、この満ち足りた時簡に、身を任せている。
風門館事務局。0947・32・3550 代表福光まで。