https://www.youtube.com/shorts/Tw9AOKHaFmQ
風門館にとっての護身術とは何か? 汎用性・普遍性・速習性・継続性。
私は、武道=護身術とは、思っていないが、しかし、一方で、護身に全く役に立たない武道があるとしたら、それは、私にとって学ぶ対象では無いとも思っている。
欲張りなようだが、護身実用としても使え、かつ、健身ともなり、修身ともなる。それを満たすものが私にとっての武道のあり方であり、その理想を実現するために、今日も、風門館を運営している。
さて、ここで、私の考える護身術とは何かについて、書いておこう。
まず、風門館の護身術の前提は、週1回・2時間の稽古が精一杯という、多忙な社会人のための護身実用の技術を指している。従って、この時点で、達人になりたいというような人はお断りしている。
なぜなら、私の経験上、週1回・2時間で、達人になることなどあり得ないと思っているからだ。
では、週1回・2時間の稽古を前提とした護身実用の芸とはいかにあるべきか?
その際の判断基準が、冒頭に書いた「汎用性・普遍性・速習性・継続性」の4点を満たすことだ。
1汎用性
その技術は、当身・取手・組討・得物など間合い、状況に応じて、応用が効くものなのか?
2普遍性
体格・体質・年齢・性別が違ってもある程度習熟すれば誰でも使える技術なのか?
3速習性
目安として、週1回・2時間で3年間、稽古すれば、ある程度護身実用として、制敵は無理として、1対1・徒手での場合。離脱もしくは、警察が来るまで致命傷をもらわなくて済むのか?
4継続性
護身実用のためには、老いても稽古を継続する必要がある。稽古体系及びその技術は、年齢に関わらず稽古できる体系・技術なのか?
以上4点が、弱者としての私の護身術における問題意識で有り、判断基準である。
私は、59年間。武道の稽古をしてきたが、体が虚弱であったために、激しい武道は出来なかった。それでも、家伝の福光流・剣道・空手2流派・合気系3流派・日本拳法道・KBと学んだ。
色々な流儀を学び、色々な師範に学んだ。無駄になった時間は一つも無いが、常に、冒頭の4点でその流派を見ている自分がいたのだとはっきりと分かるようになったのが、12年ほど前か?
その時点で。日本拳法道だけ教えていた風門同志会を発展解消し、防具式徒手総合武道で有り、かつ、他流試合をしてなんぼの日本拳法道と形稽古しかしない総合武芸である福光流を併伝する風門館を起ち上げ、自分の理想とする武道のあり方を世に問いたいと活動するようになった。
達人になりたいとか、格闘技のプロになりたいとか、そういう気持ちは無いが、万が一の際に、護身実用の技術を週1回・2時間の稽古で学びたい。
それも、激しい稽古ではなく、ゆっくりと明るく楽しく、速習性と継続性の両方を満たすものが学びたい。
達人やプロになれなくてもいいから、汎用性と普遍性があるものを学びたい。
そういう人のための道場として、風門館は活動している。
要するに、私が欲していたものをやっているのが今の風門館である。問題は、それを世間が必要とするか否かだが、正直、受けは良くないようだ。
しかし、私の理想を必要とする仲間は必ずいると思っている。現に、現在、6名稽古に来ている。
この6名と私の理想を追求するために、実験・試行・検証を繰り返している。この過程がまた楽しい。
この読まれもしないブログを見て、風門館に関心を持ったあなたを私は待っている。
風門館事務局。0947・32・3550 代表福光まで。
動画、豊前福光派古術・押付突倒。