日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館 令和4年度「初穂之御更衣」鍛錬手合L4披露。千手丸三段VS千木丸1級。田川郡福智町武道館。8月29日。

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日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館 令和4年度「初穂之御更衣」鍛錬手合L4披露。千手丸三段VS千木丸1級。田川郡福智町武道館。8月29日。

 

令和4年。8月28日。午前の部。晴れ。やや涼し。田川郡福智町武道館。

行者:千手丸氏・千木丸氏・八咫丸氏・弦音丸氏・上羽丸氏。

体験入門1名。

 

稽古内容:体術総合・体術護身。

豊前福光派古術素手第二法・取手・拍子取・背後両羽根:背後上羽根小手返・小手落。

豊前福光派古術素手第四法:腰取:閂取・閂取羽根返投・閂取襟落投・閂取拉投・閂取手繰里返肩透

風門館・蹴足12法:単錬6法×10回。

第1法・羽根蹴り、第2法・左右直蹴り、第3法・左右横蹴り、第4法・左右抜き胴、第5法・左右後ろ蹴り、第6法・開き足抜き胴

撃込稽古・サンドバック。円懸かり15秒1R

風門館歩法・体捌き 開き足。

千手丸氏。20R。

千木丸氏。13R

八咫丸氏。17R

音丸氏。17R

上羽丸氏。11R

 

内容を詰め込み過ぎたかも知れない。週一回2時間で、護身から、徒手総合武道・日本拳法乱取り競技法まで対処しようと言うのだから、前提として無理があるとも言える。

 

しかし、皆、よく着いてきてくれているので、感謝しかない。また、先週見学に来た女性が、早速空手着を着て、この日から体験入門。

 

八幡同好会と合わせると既に、3回くらい稽古した勘定になる。

 

本題に入ろう。既に、記事として挙げているが、この日は、日本拳法道連盟の秋季昇級審査会がメインであった。にも関わらず、上に書いているように、手業の稽古も目一杯組み込んでしまい、時間ぎりぎりまで稽古してしまった。もう少し、ゆとりのある内容にすれば良かったと反省しているところである。

 

毎回、稽古禄に書きたい内容が、目白押しだが、的を絞って、一つだけ書いて置こう。

 

この日、何の前触れも無く、千木丸1級に、鍛錬手合L4を取らせた。このL4というのは、本来の日本拳法道ルールの手前で有り、面は当て止め、関節・投げ・締めは、かけても極めない。投げは頭から落とさないという曖昧なルールでやっている。

 

日本拳法道ルールは、安全性に配慮して、防具付きなのだが、私の門人でさえ、黒帯以上にならないと、本当の意味でこのルールの怖さが理解できない。ちなみに、黒帯を取っても他流試合の経験がない人間の中には、私の言うことを大袈裟だと言う人間も過去何人かいた。おもしろいことに、そういう人間に限って、自分が、他流試合に出なければならなくなると見事に敵前逃亡していく。想像力の欠如した人間というのは、現実を見ない傾向にあるようだ。だから、怖いもの知らずでいられるのだが、一度怖いものを経験するとあっけなく逃亡する。

 

だから、私は、武道に関しては楽天的な人間を信用しないことにしている。

 

また、世間一般に、打撃の応酬に目がいき、打撃の怖さは伝わるようだが、立ち関節や、投げの怖さへの理解が伝わらない。

 

グラブで投げるのだから、受け身が取れていないと、首を折る可能性が有り、打撃も怖いが、投げに神経を使う。また、立ち関節技が許されているので、もつれた瞬間に本逆が極まることも起こり得る。分かっていないとあっという間に腕が折れる。

 

しかし、それが本来の日本拳法道で有り、我々は、足関節までOKルールの中で他流試合をやってきた。

 

だが、現在の風門館の平均年齢は、47歳である。しかも、未経験者や、経験者であっても、他流で茶帯までいってないものが多く入門してくる。

 

安全性・継続性に配慮しつつ、本来の日本拳法乱取り競技法をどう経験させれば良いのか?

 

私自身、試行錯誤を繰り返している最中だが、この動画が、一つの答えになるのでは無いかと思っている。

 

千木丸1級。子供の頃、空手の経験があるとのことだったが、茶帯までいってないと聞いている。ほぼ、未経験と言って良いだろう。

 

風門館には、46歳で入門したと記憶している。それから3年間。間にコロナによる断続的な休館を挟みながら、根気よく稽古を続け、9月17日に初段の審査を受けるところまで来た。

 

年齢・本人の意志を尊重しながら、やはり、黒帯を取る人には、L4までさせたい。そこらへんの難しさを感じながら、いきなりL4で取ってもらったが、十分な出来だ。

 

これなら、私も、宗家に自信を持って押せる。

 

46歳で始めて、3年。根気さえあれば、誰でもここまで来れる。と同時に、ここまで続く人間がいないのも事実だ。

 

3年かけて、L4まで来た。よくぞ、ここまで来ましたねとねぎらいたい気持ちで一杯だ。

 

初段を取ったら、今後は、風門館の先達として、後進の指導に当たって欲しいと考えているところである。

 

風門館事務局。0947・32・3550。代表福光まで。