日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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豊前福光派古術・素手第2法・取手・拍子取 背後・両羽根 上羽根・中羽根・下羽根。

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風門館では、日本拳法道とは、別に護身用として、私が流儀を引き継いだ鎌倉古流福光派の手業も、時々の事案発生に応じて教伝している。

 

内輪では、単に古術と読んでいるが、世間一般には通じないため、仕方なく最近は、福光流という呼称も使用しているが、正式な名称は、鎌倉風流伝古芸・豊前伝福光派古術という非常に長い名となるので、普段は古術という略称で呼ぶのが習わしである。

 

古術は体術・得物を含む総合武芸であるが、体術は、間合いに応じて分類されており、この短刀取りの類いは、素手(すって)第2法取手(とって)の中の奥伝に当たる拍子取として分類されている。

 

この拍子取りは、徒手対得物の最悪を想定した技法群だが、同時に、小太刀やバチなどを使う際の基本ともなっており、この拍子取りが出来ると、鎌・小太刀・バチ(短棒)などあらゆる小物類が自在に扱えるようになる。特に、両手に得物を持った双手術と密接に関連してくるので、現在の護身用武芸としては実用性が高い。

 

冒頭の動画は、背後からの斬られる・刺されるに対応した手で、両羽根といい、上羽根・中羽根・下羽根の三段に分かれ、さらに、その中で、各種手業を多数含む。

 

最も、古術の基本からやった人間には、背後からの仕手の殺気を感じられるかどうかが最大のポイントであり、後は、基本でやる手業ばかりだから、手業そのものはなんということでもない。

 

ただ、難しいのは、風門館は、現代的徒手総合武道である日本拳法道を中心として稽古しているために、福光流の手業は、補助的にならざるを得ない。

 

実を言うと、私でさえ、この動画を撮った時、31年ぶりに稽古したので、体は案外覚えているなと感心した次第である。

 

なぜ、そのようなことになるかと言うと、私は、31歳で、日本拳法道に入門してから約20年間、自分の出る競技ルールで勝つための稽古。壊されないための稽古に明け暮れていたからである。

 

10年ほど前から、古術も系統的に教え始めたが、その内容も、日本拳法道ルールで使える技が中心で有り、護身用の手業まで教える時間的な余裕がないという事情がある。

 

現在、5名いる門人も、日本拳法道がやりたい人間が主だから、護身用の手は、どうしても何事か事案が発生したときに、となるのが実情である。

 

しかし、風門館は、「大人のための護身教室」を掲げて活動している以上、今後も、無差別刺傷事案が発生するたびに、必要な対処法を3度教えるようにしている。

 

ある意味、背後・両羽根の手業を習得した段階で、拍子取りに使う基本的な手業・体捌きも覚えることになるので、究極の奥伝から入るのも一興であろう。