日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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風門館徒然。種をまき、花が咲く日に。弦音丸氏・5級認定証書授与。田川郡福智町武道館。7月17日。

 

令和4年。7月17日。午前の部。晴れ。田川郡福智町武道館。

行者:千手丸氏・八咫丸氏・弦音丸氏。トライアル2名。

 

稽古内容:体術総合・体術護身。

護身:立て伏せ・匍匐前進・小走り。

風門館護身体術:鷲掴綾取表裏・十文字内・外回し小股掬い。

豊前福光派古術素手第三法・組討:大外刈・小内・大内・蹴手繰大内・腰車・鉢返

風門館当身拳法基本素振り12ヶ条。1本目~6本目。風神波

日本拳法道連盟制定形。横受けの形・差し受けの形。

受返稽古。5種×90秒。

有級以上とトライアルコースで遠当。60秒×2R

 

鍛錬手合L3.5 千手丸氏VS八咫丸氏。1分2R

鍛錬手合L1.7 千手丸氏VS弦音丸氏。1分1R 

撃込稽古・サンドバック。15秒1R

 

千手丸氏。60秒×16R。

 

書きたいことは山々あるが、全部書いていたら、書きおおせない。先般、安倍総理が銃で撃たれ死亡するという大変な事件が起きた。

 

しかも、選挙の遊説中である。つまり、これから、我々は、選挙の演説を聴いていたら、突如発砲されるという危険な時代に生きることになるのかも知れない。

 

銃に対しては、武道では役に立たない。私は、そう思っている。ただし、今回のケースでは、1発目と2発目の間に3秒あったとのことだ。

 

従って、1発目の流れ弾に当たらなかった場合。2発目は、回避することが出来るかも知れない。

 

出来るかどうかは、何の確信も無いが、風門館では、生き残るために、護身術を研究している。それで、立て伏せと、匍匐前進、ジグザグに走るための小走りを稽古した。

 

後、2週稽古するつもりだ。

 

さて、本題に入ろう。稽古内容についても、もろもろ書きたいことは山ほどあるが、本日は、新しい門人の門出を祝いたい。

 

音丸5級。46歳。武道・格闘技未経験で、昨年、12月に入会して、半年。昇級証書を、本日手渡すことが出来た。

 

半年間と、簡単に思うだろうが、この半年がもたない人間が多い。我々にとって、昇級証書をもらい、その日から同門になった人間を仲間として迎え入れることほど嬉しいことはない。

 

体験入門をしてから、半年後に、誰が、残るのか、神のみぞ知るの世界だから、我々としては、待つしか無い。

 

その間、毎週の稽古は祈るような気持ちだ。

 

あれ?あの人。もう来ないのかな?そんな思いを積み重ねて33年間やってきた。

 

だから、もらう方は、5級くらいでは感動がないのかも知れないが、渡す方は、涙ものである。

 

そのくらい、この最初の関門は大きい。

 

特に、未経験者の場合。周りが、経験者であることが多いので、潰れやすい。よく、残ったと思う。

 

次は、12月の茶帯昇級を目指して、精進して欲しい。

 

世の中の人は、たかが5級と思うかも知れないが、46歳未経験者・社会人が、ここまで来るのに半年かかる。

 

その半年間、段々痛い目にあっていく。風門館は、ゆるい稽古を売り物にしているが、本来は、アマチュアでも、ルール上かなりえげつない日本拳法道をベースに稽古している団体だ。

 

だから、ゆるいと言っても、毎週、茶飲み話で終わるわけでは無い。やはり、そこは武道。

 

無理・無茶はさせないが、段階に応じて、痛い目にも当然遇わざるを得ない。

 

それを、半年乗り越えて、初めて昇級する。

 

多分、本人よりも、先に進んでいる茶帯や黒帯の方が、この5級の価値を知っている。だからこそ、心から、一門として迎え入れるのだ。

 

私の夢は、黒帯5人による、風門5を達成することだ。過去、何度か達成したが、その度、黒帯が欠けていき、今は、風門2に落ちこんでいる。

 

しかし、9月に一人、黒帯と茶帯が誕生する予定である。弦音丸5級が、黒帯までもったら、再び、風門5が達成できる。

 

何にせよ、武道は時間がかかる。その時間を共有するから、絆も生まれる。

 

言葉だけの、仲間意識とか、絆とかは、私は、本物では無いと思っている。風門館の場合。5級の証書を渡すときに、拍手が起きるが、殊更に声などかけない。

 

たまに、そういうのに、不満をもらす人がいるが、先達は、皆、その価値を知り、心から喜んでいる。TVドラマのように、やたら、オメデトーとか、言わないだけだ。

 

昇級し、帯の色が変わる度、皆、しみじみと自分の費やした月日を思う。長くなればなるほど、感慨も深い。だから、拍手以外はしない。

 

それで、伝わると信じているからだ。

 

草の根・アマチュアは、武道だけすればよいという環境にはない。多忙な仕事をやりくりし、家族との行事もあれば、地域行事もある。

 

たかが、週1回、2時間の稽古時間を作るために、遊びなどは全て捨てなければならない。

 

その、費やした時間の重みが、この昇級認定書として、公にされる。関係者以外その価値を誰も知らないし、また、知る必要性も無い。

 

狭い世界でだけでしか通用しない手形だ。ただし、その手形の価値を知る者の中では、俄然輝く。

 

そして、それを知っている人たちは、概ね、口数が少なく、拍手以外しない。ただし、自分の言った言葉には責任を持つという覚悟を持っている。

 

その世界に仲間として迎え入れられる。私は、男の幸せは、それに尽きると思っている。

 

風門館事務局。0947・32・3550。代表福光まで。