日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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風門之儀2022。風門スタイルとは何か?1998年のリング。

www.youtube.com

 

https://www.youtube.com/watch?v=yype4iKx-Xs

 

上羽丸6級の自分の土俵では無いところで闘う勇気こそ。風門スタイルだと書いた。では、なぜ、私が、「かっこ悪い」映像に感情移入するかというと、私もそういう場を経て、経験値を手に入れてきたからである。

 

この動画は、1998年5月3日。私が、アマKBのリングに初めて上がったときのものだ。40歳の時。当時、40歳で、しかも、初のリングinは、かなり顰蹙を買った。

 

38歳で、グローブ空手に進出・67K以下級ベスト8。39歳の時、一階級落として、62Kのグローブ空手で三位入賞。

 

グローブ空手では、リングの怖さは分からないと言われて、それを確かめるために、アマKBのワンマッチ戦に臨んだ。62k以下級。ところが対戦相手がきていなかった。そして、66kも相手が来ていないから、どうかねと言われ、相手のことを全く知らずに、4k差やから、なんとかなるやろと思ったのが地獄の始まりだった。

 

しかも、この試合、博多のベイサイドプレイス?で、金を取るセミプロ的な興業の話しがあって、その出場選手を選ぶための選手選考会だったから、基本、プロデビュー前の選手しか呼ばれていなかった。

 

私も、そういうことは承知の上で出たので、簡単に勝てるとかは思って無かったが、ここまで、ぼこぼこにされるとも思って無かった。

 

本来、最初に喰らった膝で終わっていたのだが、10カウントに到らなかったため、立ち上がっては、ボコラれ、セミプロ的とは言え、金をもらうレベルのえげつなさを十分に体験させてもらった。

 

さて、どうして、わざわざ、こういう動画をユーチューブに流しているかというと、この動画をみて、かっこ悪いという人間は、欲しくないからだ。逆に、こういう動画を見て、かつ、風門館に来る人間こそ、私にとって欲しい人材であるからだ。

 

何かを得ようとすれば、何かを捨てなければならない。組み技・寝技素人の上羽丸氏も、投げ有り総合ルールを知ろうと思えば、当然、恥をかくことになる。しかし、その恥の上にしか、経験値は積み上がらない。

 

「闘わなければ、絶対不敗」という言葉があるが、その代わり経験値を得る機会を捨てていることになる。

 

風門館は、元々草の根アマチュアのサークルが、出発点である。私が、防具式徒手総合武道・日本拳法道の大会に挑戦するために作った田川同好会にそのルーツがある。

 

だから、今は、風門館といっぱしに名乗っているが、社会人の草の根アマチュア・サークルと言うのが実態である。

 

要するに、草野球のチームとノリは同じである。だから、入会金も取らないし、来たとき払い700円で運営している。

 

ちなみに、そのうちの200円は、場所代で有り、残りの500円が、運営費なのだ。

 

その500円も、今は、エキテンと、ネット広告の契約をしたために、月5500円を支払わなければならないので、私個人は、お茶代にもなっていない。

 

風門館の一番素晴らしいところは、この、私の掲げる草の根アマチュアリズムの徹底に共感してくれる仲間がいることだ。

 

風門館が、ネットでばんばん、動画を上げるのはもちろん宣伝のためだが、それは私の利益のためでは無い。誰でも、気軽に来て、来たとき払い700円を維持するためには、ある程度の人数がいる。

 

その、場所を守るために、皆が協力してくれているのだ。サンドバッグ・グラブ・防具なども、過去の仲間達が、辞める際に寄贈してくれたものが多い。

 

それを、新しい人たちが、使って稽古する。

 

そうやって成り立っているのが、風門館なのだ。

 

そして、何より、我々はアマチュア草の根だと言うことを冷静に認識しているから、他流との出稽古でぼこられた動画でも平然と公開する。

 

なぜ、そうするのかというと、経験値を得ることが何よりも最優先という考え方が徹底しているからだ。

 

見て、評論する人間になるより、コートに上がってぼこられる人間になりたい。それが、風門魂で有り、風門スタイルだと言える。

 

この私のかっこ悪い動画を見て、笑う人間もいたし、感心する人間もいた。で、笑う人にはろくな人間はいなかった。結果でしか、人を判断できない人間は、結果に拘るから、負ける試合には出なくなる。つまり、外側から見る人として評論するばかりの人間になることが多い。

 

勝負事というのは、勝つか負けるかしかない。アマチュアが、その勝ち負けに拘りだしたら、結果は、闘わなければ、絶対不敗の方向性にいく。

 

風門館では、負けることは恥では無い。闘わずして、コートの外から、誰が強いとか弱いとかの評論しかできないことこそ、恥ずかしいことだと思っている。

 

こんな、風門館で良ければ、一緒に汗を流しましょうというのが、我々のスタンスだ。

 

風門館事務局。0947・32・3550.代表福光まで。