日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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風門之儀2022。風門スタイルとは何か?何かを得るためには何かを捨てなければならない。上羽丸6級・51歳の生き様を見よ。

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風門之儀2022。風門スタイルとは何か?何かを得るためには何かを捨てなければならない。上羽丸6級・51歳の生き様を見よ。

 

私は、風門スタイルと言う言葉をよく使うが、それには、三重の意味がある。一つは技術的なもの。一つは、文化的なもの。そして、最後の一つは、我々の精神的な支柱を指して使っている。

 

今日は、風門スタイルの、精神的な部分について書き残したい。

 

我々、風門館は、私が、武道ブログというものは、である調で書くものだろうという誤解から始まって、更に、風門館という大仰な名前で活動しているため、誤解を招きやすいが、実態は、草の根アマチュア・武道好きのサークルであり、草野球感覚で稽古しているし、運営もしている。

 

ただ、草の根アマチュアだからこそ、徹底的に草の根アマチュアに徹している部分が、実は、風門館の怖さと言えるかも知れない。

 

風門館では、負けることを恐れない。風門館が、一番恐れるのは、言い訳をして、闘わないことだ。

 

風門館では、言葉を大事にする。だから、試合は、文字通り、試し合いで有り、競技は、文字通り技競べだと解釈している。

 

だから、そこで負けること自体恐れないし、勝ったからといって奢ることもない。我々にとって、試合・競技・出稽古は、あくまでも、万が一の護身実用に際しての一つの修練法に過ぎないから、勝敗よりも経験することを重視している。

 

今回の出稽古会でも、まさか、51歳・ボクシング出身、投げ・寝技素人の上羽丸6級が、柔道+打撃変則総合ルールで、稽古するとは思ってもみなかった。

 

この動画だけを見れば、かっこ悪いと見る素人が多いだろう。しかし、風門館では、違う価値観でこの動画を見る。

 

自分の土俵ではないところで闘う勇気。なまじっかボクシング歴があるだけに、簡単には出来ない。

 

若者がやるなら、まだしも、51歳という年齢で、未知の土俵に上がれる勇気がお前にあるのかと問われたら、私には無い。

 

私も、40歳までは、未知の土俵に上がって闘ってきたが、51歳の時やれたかというととても無理だ。

 

素晴らしい勇気だと思う。何かを得ようと思えば、何かを捨てなければならない。

 

この場合。上羽丸氏は、投げ有り総合ルールでの経験値・寝技の経験値を得ようとした。その結果、絵写りとしては恥ずかしい思いをしなければならない。

 

これが、出来る人が、どれだけいるだろうか?

 

私も、過去、850人ほどを指導してきたが、何かを得ようとしたら、何かを捨てなければならないという単純な理屈を理解できない人間に多く出会った。

 

新しい技を得ようと思えば、プライドは捨てなければならない。それが出来ない他流出身の黒帯を多く見てきた。

 

また、一番腹立たしいのは、試合に出たいと言うくせに、稽古に来ない人間。そういうタイプが、私にはどうしても理解できなかった。

 

本気じゃないなら、口に出すなと何度怒ったことか。

 

風門館では、有言実行を重んじる。私は、言葉を軽々しく発する人間が嫌いだ。自分の発した言葉に責任を持たない人間は信用しない。

 

黒帯を取るまで頑張ると言ったら、必ずその実行を迫る。試合に出たいと言ったら、本気でそのためのメニューを組む。

 

当然だろう。防具付きとは言え、ガチの日本拳法道ルールは、アマチュアとしては、かなり危険なのである。

 

そのコートに立たせる以上、無事生還させる責任が私にはある。

 

<風門館。大人のための護身教室>は、競技武道をしない人のための、キャッチコピーである。競技武道をしたいとなったら、同じメニューでいい訳が無い。

 

話しが横道にそれた。上羽丸氏の、この勇気・捨てる覚悟。これこそが、風門館の最も重んずる精神で有る。そういう時、私は、これが風門スタイルだと表現する。

 

この動画を見て、かっこ悪いと思うような人間は、肩書きのあるプロのジムに行けば良い。

 

しかし、51歳の上羽丸氏の挑戦に、心を打たれる人が居たなら、是非、我々と稽古してもらいた。

 

そういう人には、こちらから、頭を下げて、仲間になって欲しいとお願いする。私は、私に頭を下げさせる人間を集めて風門館を大きくしたいと考えている。

 

風門館事務局。0947・32・3550。代表福光まで。