風門館 大人のための護身教室 日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 公式ブログ

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風門館・千日鍛。組手法:八咫烏。右拳・蹴足のみの鍛錬手合L1.7。田川郡福智町武道館。2022・5・1

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私はよく、日本拳法道の段は、さほど難しいものではないから、誰でも取れるという。それは、本当のことで有り、事実だ。

 

一方、日本拳法道の段は、取れそうで取れない、謎々みたいなものだとも言う。これもまた、事実だ。

 

今から、33年前、日本拳法道連盟木立先生門下に入ると同時に、田川同好会を作り、選手権指導者として活動を始めた。以来、のべ800人以上を教えたが、そこから、黒帯までいった者は、わずか9人。1.125%。数字だけ見れば、ものすごい難関に感じるが、内容をみると、なぜ、これで取れないのかと言った程度のことなので、まさに、謎々としか言いようが無い。

 

だから、私は、段・級にものすごく拘るようになった。

 

日本拳法道連盟では、通常。週1回・2時間の稽古なら、3年で黒帯が取れるようになっている。内容も特に、難しいわけではない。形と自由組手の審査があるだけだ。

 

では、なぜ、1.125%という数字になるのかというと、わずか3年の月日が辛抱できない。ただ、それに尽きる。

 

普段の稽古も、95%は、形稽古や、技の受け返し稽古中心だから、年齢に関わらず誰にでもできる稽古内容だ。

 

稽古の最後に、マス・スパーを1分2~3R。くらい行うが、それほど激しい組み手でもないので、これも、誰にでもできる。むしろ、この程度が出来なければ、護身実用の際に必要な最低限の鍛眼・錬肝の用を為さないと思う。

 

それでも、続く者は、現実には、少数だから、いかに、人にとって、何事かを3年間続けるのは、いかに困難かということになるのだろう。

 

千木丸氏。今年に入ってから、左肩を故障している。現在49歳。色々な所に、故障が出る年頃だ。しかし、だからと言って、稽古を休んだりはしない。そこが、出来そうで出来ない謎々の答えになるんだろうと思う。

 

そもそも、風門館が、いくらゆるい稽古を売りにしていると言っても、本来の日本拳法道がゆるいわけではない。打撃・投げ・関節・絞め・足関節・寝技10秒。防具式とは言え、アマチュア徒手総合武道としては、けっこうえげつない乱取り法を採用しているのが、日本拳法道だ。

 

特に、千木丸氏が入った頃は、他流のアマのトップレベルが出稽古に来たり、他流派の代表クラスが毎週合同稽古で参加のような時だった。千手丸氏も現役でがんがんの時だったので、千木丸氏のみ、白帯。後、全員黒帯。それも、そうそうたるメンバーの中で、防具付きの当て止めとはいいながら、KO狙いではないというくらいの感じでやっていたので、しんどかったと思う。

 

更に追い打ちをかけたのが、コロナによる閉館。再開。閉館の繰り返しで、普通、いくらやる気があっても、生活のリズムが乱れると、稽古から足が遠のくものだ。

 

しかし、千木丸氏は、再開となると必ずきちんと稽古に来て、淡々と芸を磨く。

 

簡単なようで、簡単ではない。過去、茶帯までは、何十人もいったが、この茶帯から、後1年。1級から、後半年がもたずに多くが辞めて行った。

 

日本拳法道の段・級は、=強さの証ではないが、=根気力の証、=生活の規則正しさの証にはなる。

 

稽古に来ない限り、段・級は取れない。当たり前のことだが、入会したから、半年後に自動的に昇級するわけではない。週1・2時間。月に8時間。半年で、48時間。それが基準なのだ。

 

その稽古時間を満たしていないものは、当然、それを満たすまで、昇級審査そのものが受けられない。つまり、段・級とは、そのかいた汗の重さを証明するものだ。

 

だから、日本拳法道は、他流に比べて、厳しいという訳ではないが、最低限のレベルに達していないものには、逆に時間をかけてもらう。当たり前のことだろう。

 

仮にも、日本拳法道連盟のネーム入りの黒帯を渡すのだから、それなりのものは見せてもらわないと渡すことは出来ない。

 

その、それなりのものを普通3年かけて作る。今も、千木丸氏は、それを作っている。左手が上がらないから稽古を休んでいたら、蹴足はいつ稽古するのか?

 

私が現役の頃、むしろ、どこか体を痛めていないという日がなかった。昔は、バンバン組手をやっていたので、全員傷だらけ。アザだらけが当たり前であって、その中で、大会の日に照準を当てて、自分を作っていった。

 

手がだめなら、足だけけの稽古をすれば良い。腰が悪かったら、寝技の稽古をする。形だけでも、稽古する。

 

できることをひたすらやり続ける。それが、御道の行だと感じている。

 

特に、日本拳法道はアマチュア徒手総合武道としては、技の自由度が高いので、技術の習得だけでも、かなりの時間を要する。それ+。風門館では、護身用に短刀取りなども、随時行う。時間はいくらあっても足りない。

 

それなのに、体の一部が故障中と言っては、稽古を休んでいたら、いつまでたっても、先へはゆけない。

 

無論、それが悪いといっているわけではない。月1ペースで、6年かけて初段を取りますと言ったら、私もそういうつもりでメニューを組むので、問題は無いが、たまに、常識の無い人間がいて、稽古に来ないのに、段を取りたいとか、級が早く欲しいとか言うと頭が、めらめらしてくる。

 

仕事・地域行事・子育て。そういうことで稽古を休むことは全く問題ない。ただし、その分、昇級・昇段は遅くなる。ただそれだけのことだ。

 

変に焦る人がいるが、焦っても技は身につかない。日本人は、さほど考えずに、箸を使って、食事をすることができる。

 

それと同じように、武術技を練りに練って、芸にするまでには、時間がかかる。能力とか、年齢とか、色々言う前に、まず稽古に来い。

 

それが風門の答えだ。千木丸1級。49歳。子供の頃空手の経験があるとのことだったが、茶帯までもいっていないと言うことだったので、ほぼ、未経験。46歳の時に入会。入会してからすぐに、コロナで、心が折れ続けた日々だったと思うが、いよいよ、後5ヶ月で初段・黒帯。

 

最近、年齢が心配だ。未経験だが。という問い合わせが多い。それは当然そうだろうと思う。しかし、風門は、その問に対して、常に答えを出し続けている。

 

これ以上の答えは必要ないだろう。後は、一歩前へ前進するかどうかだけだ。