日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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風門館Q&A。そもそも日本拳法道って何?

www.youtube.com

 

https://www.youtube.com/watch?v=p-KQszyQO6g&t=119s

 

体験入門の時に、ざっくりとした説明はするのだが、1年ほどたって、

 

「そもそも日本拳法道って何?」

 

と言う根源的な質問を何気にされたときに、ガクッとくるので、過去何度も書いている日本拳法道の概略を説明する。

 

以下、日本拳法道の説明

 

防具付き総合武道の雄たる日本拳法(関東・日本拳法協会系)の術技・乱取り競技法をベースに新たに編成された新興武道である。拳法道根幹術技であるところの直突・直蹴をもって他流試合にのぞみ、且つ直進・直撃の気風を重んじる、九州福岡発祥の流派である。

 

↑の説明が、日本拳法道の公的な説明である。日本拳法を源流とする九州福岡発祥の新興流儀と言いながら、既に、38年くらいの歴史を有している。大道塾と同じ頃、似たようなルールで発生し、方や空道として、世界的な規模で広がりを示したが、方や福岡でも、知っている人がいないという無名な流儀であるために、普及活動に苦労している。しかし、普及に汗と涙を流しても一片の悔いも無い流儀だと言うことは、強調しておきたい。

 

源流である日本拳法を知っている人には、日本拳法日本拳法道の違いを説明すれば良いので、話しが早いのだが、ここで、驚くべきことに、素人だけではなく、空手や柔道などの有段者でも日本拳法を知らないという例が多くて、毎回、びっくりすることがある。

 

一度、防具付空手の高段者に、当然、日本拳法のことを知っている前提で話していたら、「日本拳法を知らない。」と言われた時の、驚愕は忘れられない。マジかよ?

 

そんな気分だった。

 

自衛隊徒手格闘・警察の逮捕術などのベースとなった、日本拳法を知らない武道高段者がいるということ自体信じられない思いだったが、日本拳法を知らない人に、日本拳法道の説明はより困難をもたらす。

 

で、取りあえず、日本拳法を知っている人には、違いを説明する。違いは以下の3点。

 

1 防具が違う。日本拳法道は、軽量防具を使用し、着脱が簡単である。

2 ローキック・絞め・足関節有り。寝技は10秒制限。ルール的には、空道より。しかし、防具使用とポイント&KOルールなので、そこら辺は、日本拳法より。

3 大会がオープン制のため、98%以上の確率で、防具式他流試合となる。

 

この日本拳法との違いが、そのまま、日本拳法道の魅力となる。まったく一緒だったら、日本拳法をやれば言い訳だから、我々としては、その違いを強調する方向で説明する。

 

ちなみに、こういう説明をするとすぐに日本拳法より強いと言ってると誤解する人が出てくるが、組織力が違うから、我々が、日本拳法に勝てるはずがない。同じ体重・同じ段なら、7割方日本拳法の方が断然強い。

 

強い・弱いではなく、我々は、こういうルールが好きなんだと言うしか無いし、それが、続けている理由である。

 

以下、空道を知っている人には、空道との違いを。MMAを知っている人には、MMAとの違いを。

 

そんな感じで説明している。

 

最後に、私の現役時代。38歳の時の大会風景の一コマを紹介しよう。同じ福岡武道館で、真武館が全盛期だった頃と被る。

 

真武館には、まだ早い選手が、日本拳法道福岡武道館大会で他流試合を経験し、その後、グローブ空手やアマキックで、防具無しの試合経験を蓄積し、最後は、真武館で男を売る。そんな流れが当時の福岡・九州にはあった。中国・四国は言うに及ばず、関西や遠く関東圏からも当時流行ったトーナメント荒しの連中が、続々と福岡に上陸して来た。そういう人間達と激闘を繰り返した。

 

1980年代後半。総合格闘技揺籃時代の福岡は、雑多で、荒削りで、曖昧で、多様で、危険すぎて、そして、面白かった。

 

いい・悪いは別にして、やる側として、当事者だった私にとって、あの熱狂が未だに忘れられないことは確かだ。