日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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風門館烈々。男らしさとは何か?鍛練手合L3。田川郡福智町武道館。2021.12.26

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私は、男女平等に異論は全くないが、それと、男女同質は違うのではないかなと考えている。一方で、多様性と言いながら、男女平等ではなく、男女同質に等しく均すのは、それこそ、多様性の否定ではないのか?と常々疑問に思っている。

男が、男らしくありたいと思う。それは、個性ではないのか?別に、他人に強制しているわけではない。そういう、考えを持つ人間がいて、それを発露する場所が必要なら、風門もその一つの選択肢でありたいと言うことを述べたい。性差を無視した機械的な男女同質論には、抵抗を感じる。その結果、男が、野生を失い、女性化すること。させることが、真の男女平等とは思えない。

男が男らしくあっても、男女平等は成り立つはずだ。

私は、人間には、野生と知性が要ると常々主張している。野生とは、蛮性でもある。蛮性と知性の両立こそ、全き人間の完成だと思っている。知行合一と言い、また、文武両道とも言う。古くから、それが、理想とされてきたのは、やはり、この世で生きていくためには現実問題、その両方が必要だったからではないだろうか?

古術では、それを、陰陽和合と呼ぶ。荒魂と和魂のバランスを取ることで、奇魂を生み、結びながら、三位一体を目指す。

先に、男らしさとは、蛮性であり、野生の発露だと述べたが、野生化する分には、女性の野生化であっても、私は賛成している。

だから、私の男女平等は、男も女も野生を持てということで、矛盾していないはずだ。

今の時代。知性の獲得は、それほど、難しくはない。学校教育があり、塾もあり、成人になっても、教養講座などいくらでもある。従って、知性の獲得に奔走する必要は無い。

ただし、野生は、難しい。日本中、生活が公家化する中、あえて野生を身につけるためには、何らかの形で、コンタクトスポーツをする必要があると感じている。

他の、スポーツでも良いが、やはり、男が、男としての、蛮性を得るためには、コンタクトスポーツが一番であろう。

コンタクトスポーツをする男は、面構えが男らしくなる。それがたまらない魅力だ。と私は感じている。


日本拳法道の最大の魅力は、安全で有りながら、同時に、危険であるという絶妙なバランスにあると思う。だから、そのルールの中で、
理屈抜きで、拳足を振るい、雄叫びをあげながら、己の中の野生を遠慮無く全力解放することができる。

にもかかわらず、防具をつけているため、一定の安全性の確保がなされている。従って、その3分間の中の野生から、普通の社会人として、常識ある人間にすっと戻れる。

そこが、大事なことだ。あまりにも、危険度が高いルールだと、すっと通常の世界に戻れない。となると、いずれは、人格破綻者として、社会生活がおくれなくなる危険性が潜んでいる。

全員ではないが、私は、そういう人を何度かみたことがある。野生だけになってしまっては、それは、単なる獣で有り、人としては失格だろう。野生と知性は常にバランスしなければならない。

少なくとも、風門はそう考えている。

この動画。48歳千木丸氏と46歳T氏の激闘の中に。私は、男らしさを感じた。しかも、両者。空手。拳法。ボクシングなどの打撃系を始めてから2年ほどだ。

40代後半から始めて2年間で。ここまで出来る。

防具をつけているから。安全性が担保されていると言うことを強調しているが、それは、あくまでも、過激なルールからすると安全だと言っているのであって、
全力で打ち抜くので、衝撃はかなり来る。日本拳法道ルールの場合。道具外れを蹴っても殴っても、問題ない。試合はポイント制だが、KOして悪いとかはない。
防具をしていても、相手をぶちのめす。防具の上から。自分の拳を叩きつけ。KOで勝つ。ポイントで、勝とうとか言う選手はいない。みな、KO狙いだ。

そのヒリヒリする緊張感がたまらない。その瞬間。自分の中の野生の目覚めに興奮する。男らしいと思う。私は、そういう世界が好きだ。男が男であることに何のためらいもなく、迷いもない世界。

そして、終わったら、お互いに健闘を讃え合い、握手をして、もう常識ある社会人に戻る。その、緩急。陰陽が、たまらなく好きだ。

こういう魅力ある男たちと、身体が動く範囲で、一緒に行動したい。そういう時間の持てる幸せ。世間からは、馬鹿だと思われてるんだろうが、我々は満足している。

その、満足感を抱えながら、次の日の仕事に備え、一社会人として、各自の持ち場で、この世を支える。風門館は、私の理想である。