日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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鈍器に処する。豊前福光派古術・双羽鳥表裏。

https://news.livedoor.com/article/detail/21248172/?fbclid=IwAR2UgvF0SJFRGTAOj1e6gXllS5eHMLSxOIIXCLrsOiAhNwgYXLEFx5BNRx0

 

 千葉県富里市七栄で7日に殺人未遂事件があり、成田署は19日、ハンマーで殴打されていた女性を助けて、容疑者の男を制圧し現行犯逮捕したとして、清掃業の古屋直人さん(36)と、内装業の伊藤亘(たかし)さん(40)=いずれも同市=に感謝状を贈った。

 福岡文利署長は「身の危険を顧みず、反撃を受けながらも女性の生命を救助し、事件解決に多大な貢献をした」と、2人の功労をたたえた。

 事件現場は、古屋さんの自宅近く。古屋さんは、男が騒ぎながらハンマーで女性を殴るのを目撃。駆け寄って「おいっ」と声をかけ、振り向いた男の首に腕を絡めて組み伏せた。この際、左目の辺りを2回ハンマーで殴られたという。伊藤さんは、一緒にいた友人の古屋さんに続いて男の背に乗って押さえつけ、ハンマーを取り上げた。重傷を負った女性からは「命の恩人です」と感謝されたという。

 贈呈式の後、古屋さんと伊藤さんは、「『助けないと大変なことになる』と思い、体が勝手に動いた。女性はひどいけがを負っていたが、命が助かって本当に良かった」と、事件を振り返った。(上沢博之)

 

連日、従来の常識が通用しない事件が起きている。

 

<風門館。大人のための護身教室>と謳って活動しているが、やはり、どこか、机上の空論的な部分があるのは、否めない。

 

しかし、ここ最近の、刃物・鈍器を使った殺人未遂事件には、考え込まざるを得ない。

 

特に、逃げろ。逃げろ。の世相の中、こういう勇気のある人が、出てきたのも、すごいことだと思う。

 

私一人なら逃げるかも知れない。しかし、逃げて、もし、この女性が死んだとしたら、武士になりたいとかは2度と言えないと思うし、反面、出て行って、無惨に鈍器を食らったら、これもまた、大恥であり、かつ後悔するだろう。

 

武士にとって、いや、武士に憧憬を抱く人間にとって、難しい時代になったものだと思う。

 

ただ、一つ言えるのは、こういう事件が多発してきた以上、徒手徒手の護身だけでは、難しい時代になってきたと言うことは確かだ。

 

やはり、徒手対得物、得物対得物の、芸技が必要となってきていると私は感じている。

 

現在、風門館では、袈裟斬りに対する手業を教伝中だが、こういう芸技は、いずれ、バチ術につながるようになっている。

 

初心者に、全て伝えても消化できないので、見た目は、徒手対得物になっているが、私自身は、得物に対して、徒手で処する気などさらさらない。

 

では、どうするのか。そこから先が、福光流の秘伝で有り、風門館の門外不出となる。

 

包丁の類いでの死傷率は、胴突きの可能性が一番高いが、ハンマーなどの、鈍器になると横面が一番怖いし、素人は、真っ向は基本打てないから、まず、横面になる。

 

それに対するため、風門館護身体術では、拍子取りの2本目に、袈裟に処する手業を持ってきている。

 

古伝の福光流では、拍子取りの1本目は、真っ向に処する手であった。

 

時代の変化と共に、手の並びを変える。それで、元は福光流だが、風門館護身体術としている。

 

万が一などに、出くわさないように、天神地祇に日々の暮らしの安穏を感謝しながら、万が一に備えて、手業を練る。

 

それが、江戸の太平を生き抜いた古術者の習いである。