https://www.youtube.com/watch?v=mJTO1z22ANY
令和3年10月10日。日曜日。午前の部。晴れ。田川郡福智町武道館
行者:千手丸氏・常磐丸氏・千木丸氏・T氏。
稽古内容 体術総合・体術護身
・日本拳法道連盟 上受けの形・横受けの形
・受け返し:回し蹴り防御・押手・横手・揚手
・サンドバック 30秒×2
・鍛錬手合L1.5 60秒×3
福光流古術には、<問答>という教育法がある。
これが、なかなか、素晴らしい。やり方は、シンプルだが、先達に深い教養とそれなりの実践がなければなし得ない。
今日の、問答の課題は、<武道と格闘技の違いとは何か?>
結論が重要ではない。この問答に、即座に答えられるかどうかが大事なのだ。つまり、問題意識として、武術・武道・格闘技の違いとは何かついて、常日頃から、疑問なり、悩みなりを持っている。問題意識を持っている。そういう経験が無いと即座に答えられない。
重視するのは、即座に答えが出ると言うことだ。
本日の、3人とも即座に答えが出た。正解はない。私なりの答えも述べたが、それが正解でもないし、強制するつもりもない。
そもそも、この、<問答>なる。修養法がある時点で、格闘技とは違うだろう。
だから、風門は、<武道団体>であると名乗っている。
武道と格闘技、文化が違う。最大の違いは、段級審査にあるのではないだろうか?
KBに、段があるとか聞いたことがない。段・級は、強さと正比例の関係にある訳ではないが、うまさとは比例すると思う。また、何より、その流儀における修業年数には、確実に比例する。
若い頃は、段よりも、強さこそが大事だという価値観に誰しもとらわれる。私も、そうだった。
しかしながら、年を取ると、強い・弱いで言うと、若者には勝てない現実がある。(ちなみに一般論です。)。その時、稽古・修養のモチベーションを維持する上で段・級の存在は大きい。古人は、よく考えたものだと思う。
強い・弱いには、年齢が大いに関係するが、上手い、下手には年齢は関係が無い。年を取っても、うまさは、伸び続ける。
それをある程度証明するのが、段・級だと思っている。風門館のような、平均年齢49.6歳の草の根にとって、段・級はモチベーションを維持する上で、重要な方策だろう。
武道と格闘技。やってることには大差がなくても、目指すフィールドはかなり違うのではないか?最終的に見える風景が違う。
それが、文化の違いだと言える。それを支えている一つが、<段・級>制度という文化だと私は思っている。
動画は、本日の稽古から。来週、4・3級に挑む千木丸氏の鍛錬手合の様子。