日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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シャガの花。咲くの頃に。

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九州豊前香春福光谷。この谷には、春にはシャガ。秋には石蕗の群生が咲く。
この花の谷にある限り、福光党男系男子は滅びない。

12代目猪之吉さんが、そう願をかけたと言う。

それで、古術者は、ことのほか、春のシャガと秋の石蕗を珍重する。

私も、毎年、春と秋には、このシャガと石蕗の花を写真に撮り、
ブログにUPしているが、
これが、祖先の遺風を受け継ぐと言うことなのである。

福光党と福光流は分離せざるを得ない時代になったが、福光党の言振りの口伝は、福光党男系男子に残しておきたいと言う気持ちは捨てがたい。

<誓約>を守る一族の掟をどう残すべきか。世間にはどうでもいい話しに思い悩むのもまた歴史であろう。

そういう歴史を持てているだけでも、古術者は豊かであると思う。

また、古術を捨てた福光党男系男子であっても、一族の歴史を知るくらいは良いのではないか?一つの家の歴史として。

12代目なら、なんと言うか。古術は、芸法・神事・祭事三位一体で受け継ぐのが掟であった。

しかし、それは、難しい時代だ。

だから、私は、芸法は、血統によらず。<言振>は、血族で。と考えたが、しかし、それも難しい。

せめて、福光党の、この場合。全て古術者のみの歴史であるが、その書ける部分は、書き残して置きたいと筆を執る。
それが、今の時点での私の偽らざる気持ちである。

いつか、子孫が、この文を読むことを期待して。