風門館徒然。鍛錬手合L2 「初昇級審査」へ向けて。in田川郡大任町B&G。2020・8・2
https://www.youtube.com/watch?v=mI2J-XcPuuo&t=41s
人間は、初めてが好きだ。初物・初めての体験。そこには、青春の匂いがする。
青草の匂いがする。
先達としても、初の行者の輝きが好きだ。
だから、31年間。風門を守ってきた。感覚としては、修験の坊守に近いと思う。
安全性に配慮しつつも、道具外れも撃っていいルールである。当然、手足は、常に青い。
無理なく・無駄なく・怪我無くの三無主義を唱えながら、青あざは、怪我のうちに入らない。当たり前だろう。武道の「武」は、武術の「武」である。
自分の中の弱さを撃つために、手合う。だから、「鍛錬手合」と呼んでいる。
無理はさせないが、「へらへら」できるようなものでもない。
どこまで、行けるのか?レベル1~7まである。それを越えた段階は、アマチュアではない。風門のあずかり知らぬ世界である。知りたければ、プロの指導を仰げばいい。
普段は、レベル4までしかしない。それが出来るようになるまで、だいたい3年。
多くは、その手前で辞めていく。
山に例えるならば、レベル5は、冬の英彦山くらいか。誰でも行ける。
新規入門者は、まずは、そこへ到達することを目指す。
動機・目的は、いろいろあろう。それに、干渉することはない。また、レベル5まで行く必要も無い。
風門の行は、修験に似ている。高い山を目指すことを否定しないが、より重視するのは回数である。発想は、「千日回峰行」のそれである。
だから、行と呼ぶ。御道の行。
その人にとって、レベル1が、命と向き合う場なら、それでいい。
なんの強制も無い。己の行のために、登攀する。ただ、それだけだ。
しかし、その姿が美しいのだ。
その美しさのために風門はある。