日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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風門にとって。武道とは何か?2 「用・美・道」のうち、<美>について。


風門儀2013・15  日本拳法道 福岡武道館 初陣編PV

 

https://www.youtube.com/watch?v=KqaKaA-g8q0&t=47s 

 

風門にとって。武道とは何か?2 「用・美・道」

のうち、今日は、<美>について、

 

これは、説明が難しい。我々の中に具体的なイメージとしてあるのだが、感覚的なものだから、文字で表現することが難しい。

 

まず、武道とは、日本伝来の武術技を元にしているというのが、我々風門館の前提としてある。

 

即ち、武道における美とは、単に、技の美しさだけを指すのではなく、道着・所作・礼法・挙措を含めて、日本文化の一つとしての美意識が、武道には求められる。

 

そこが、格闘技との違いだと認識している。

 

逆に言うと、何を美しくないと感じるかを書いた方が早いかも知れない。

格闘技全般と言うわけでは無いが、アメリカ的な、指を立てたり、舌を出したりするパフォーマンス。興行用なのかも知れないが、あれを美しいとは思わない。

髪を染める、ピアスをする。そういう文化も、日本的ではないと感じる。

 

風門は、基本。金髪・茶髪・ピアスなどをしている人はお断りしている。

 

日本武道として、正式には、袴・道着を正装としたいと考えているので、そういう日本的な文化が嫌いな人を歓迎しない。

 

技術としての格闘技は、素晴らしいと思うし、大いに参考にしている。また、アスリートとして格闘技のテッペンが高いことも重々承知している。しかし、我々は、日本の伝統文化を大事にしたいと考えているし、その文化の延長線上に存在したいと願っている。

 

格闘技の修練者には、そういう意識は希薄なのではないだろうか?スポーツとして、アスリートとして。グローバルな視点でものを捉えているのではないかと思う。例外はあるだろうが、多くの人は格闘技=日本文化とは考えていないだろう。

 

そこが武道と格闘技の違いだと思っている。

 

格闘技と武道の違いは何かと聞かれたら、文化が違うと答えている。技術に国境は無い。使える技術なら、世界中に広がる。しかし、文化は、その土地土地に根ざした、風土・歴史が紡ぎ出すものだから、ローカルである。

 

私は、日本武道は、グローバル化する必要は無いと思っている。もちろん、外国人であっても日本武道を学びたければ、学んで良いが、日本的な文化を捨て、迎合してまで、普及する必要ないと考えている。

 

これも、価値観の問題なので、門外の人に、我々の考えを押しつける気などさらさらない。しかし、風門のスタンスは理解して入門してもらう必要があり、こうやってあえて書いている。入門後に無用なトラブルを避けるために、我々のスンタスを常に説明しているのである。

 

神前の前に柏手を打ってから稽古を始め、柏手を打って締めくくる。
静寂の中に、裂帛の気合いが木霊する。
音で払う。稽古そのものが、禊ぎ払いの行だと考える。
そういう日本武道の文化的な美しさも大事にしたいと考えている。

 

それが、風門の考える武道における<美>である。