豊前福光派古術 変手稽古 令和元年6月16日。in田川郡福智町武道館。
https://www.youtube.com/watch?v=oTBmqRvKXMc
古術の得物稽古の中で、これが一番楽しい稽古。このために長い年月の地味な形稽古があるとも言える。
実用の役に立つかどうかと言う話しは置いといて、とにかく、楽しい。これをやるとほんと機嫌がよくなる。
これがあるから古術はやめられない。それほどの稽古法である。
狙いは、乱稽古と形稽古の中間にあると思うのだが、この時点で、流派にかかわらずあらゆる技を使うことが許される。
早い話しが、他流からのパクリなど全く、無問題。
この稽古法が、実は古術の核心ではないか常々愚考している。
ただし、やはり形稽古を積んでない者とやると面白くない。長年、古術の形を練り合った者同志、あるいは他流の形を遣える者とやるととてつもなく面白い・・・のではと想像する。
勝敗を競い合うのではない。己の手業が遣えるかどうかをひたすら試す。そして、多くの気づきがある。
この面白くて合理的な稽古法が、埋もれているのが惜しい。
また、老いてもできるところが魅力だ。この魅力に気づく人を待っている。