写真提供 「おやじの魅力」のおやじさん。<http://blogs.yahoo.co.jp/yasu1233jp>
杉は、杉の実をつける。ドングリはドングリとして、芽吹くために地に転がる。
誰が、その結果など知ろう。考える由もない。
ただ、天と地の狭間にあるもの。生きとし生けるもの。すべて、己が務めを全きせんと
生き、そして、多くは芽吹くこともなく滅ぶ。
神は、黙して語らず。ただ、務め終えたものどもに、
<天津高見之空>への回天を許す。
生きねばならぬ。己が務めを全きするために、ただ、そのことだけ考えておれば良い。
古術者は、古術者として、生き、そして、滅んでゆく。
杉が杉の実をつけるように、ドングリがドングリとして、地に転がるように。
生きてゆかねばならない。芽吹くこともなく土塊の上に果てようとも。
<天津高見之空>へ、風となりて帰る日まで。
<誓約>の子。雷神の末。願わくば稲光れ。
平成19年師走23日。<稲魂之御更衣>のワンシーンより。