福光流古術では、盛んにこの棒太刀と呼ばれる太く重い棒を激しく打ち合う稽古をする。芸法的には。体捌きをより、実戦的に身につける練法であるが、これが、一つの神事でもあり、祈りの行法ともなっている。
棒の打ち合う音が、魔を除け、厄を祓うと考えているからである。
鎌倉古流福光派は、400年16代に渡り、豊前香春岳を御神体として信仰し、それを守る芸法を伝えてきた。
芸法と信仰が一体化したこの特異な流儀が、今も、九州豊前香春に存在している。
写真提供 「おやじの魅力」のおやじさん。<http://blogs.yahoo.co.jp/yasu1233jp>