古術では、テント生え(天道を当てるのだと思う。自生した植物を指す。)の花や木を珍重する。それは天からの贈り物で有り、神気があるとされているからだ。
それを<天降・あも>と呼ぶ。昔の百姓にとって、地生えの植物を得ることは貴重だったことの反映だろう。
一昨年くらいから、私の家に、黄色い彼岸花が突然咲き出した。こういうときに、古術では<天降・あも>と呼ぶ。
近所に黄色い彼岸花を植えてる家が有り、恐らくその球根を猪が飲み込んで、うちの庭で、糞とともに落としたのが上手く根付き咲いたのではないかと思う。
畑の天敵の猪も、時々、こうやって、<天降・あも>を引き起こす。
<天降・あも> 古術にとっては、芸法そのものが、もともと、<天降・あも>。なのである。
私は、こういう古術的な世界観がは好きだ。