日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

田川・筑豊・北九州・行橋  護身術・日本拳法道・グローブ空手・総合格闘技・総合武道 風門館HP http://www5.atwiki.jp/wotoko/

風門館徒然。風門館護身体術とは何か?十文字外車掛稽古 田川郡福智町武道館 2023・2・26

www.youtube.com

 

https://www.youtube.com/shorts/MulX-1g8duA

 

風門館徒然。風門館護身体術とは何か?十文字外車掛稽古 田川郡福智町武道館 2023・2・26

 

令和5年2月26日。日曜日。午前の部。晴れ。田川郡福智町武道館。

 

行者:千手丸氏・常磐丸氏・千木丸氏・弦音丸氏。

 

稽古内容 体術護身・体術総合

 

護身 豊前福光派古術素手第2法拍子取り(奥伝) 天秤逆徳利

風門館護身体術 十文字外車・十文字内車 

日本拳法道形 各自の課題形

着胴蹴込み稽古:左右直蹴り。鷺足からの前直蹴り。左右横蹴り

 

鍛錬手合L1 1分3R

 

タフスの試合に弦音丸氏が出るため、その準備の稽古メニューを当分続ける。まだ、詳細が決まっていないので、実現するかどうかは確定していないが、アマKBルールを想定して稽古をしている。

 

その関係で、首相撲対策をやった。

 

風門館では、面が打てるルールであれば、打撃のみ・総合に関わらず、門人が希望すれば、出場させるし、そのルールへ向けての怪我をしないための稽古をする。

 

試合に出ない門人・門中も、その稽古を通して、ルールの違いによって、有効な技術が変わることを知識では無く、体験として学ぶ。

 

未経験で入門して、46歳・1年とわずかだから、早いかなという気もするが、本人が希望するときに、リングを体験することも貴重な経験となる。

 

体重・キャリアなどは、合わせてもらえるということを条件に、許可を出したので、危ないと判断したら、当然、この話しはなかったことになる。

 

それが、今回の条件だ。

 

さて、ここで、風門館護身体術とは何か?について説明する必要があるだろう。

 

私が風門館で教えている技術のうち、護身・組討・掻取は、古術。当身は、日本拳法道を教えているが、私は、KBや空手の経験もあるため、古術でない、かといって日本拳法道でもない、変種の技も多数ある。

 

そういう諸々は、風門館護身体術として分類して教伝している。

 

競技にも使えるが、すこし変化させると護身にも使える。そういう技を持っているのも風門館の強みだと自画自賛している。

 

この首相撲対策である十文字外車は、交流のある筑前塾のA塾長から教えてもらった。元プロキックボクサーから、首相撲対策として、内車を習っていたのだが、合同稽古の際に、風門館では、こういうのをやっていると言うと、こういうパターンもありますよと言って教えてもらった。

 

目から鱗であった。こういう知れば、出来るが、知らなければ出来ないというか発想に無い技。そういうのが門外不出の秘伝だったのではないかと思う。

 

初心者は、首相撲に捕まったら、腹を合わせるとか、首を取り返すとか簡単に出来るものではない。

 

結果として、起こりえるのは、こういうパターンだ。だから、十文字からいかに切り返すか。そこが重要になる。

 

護身実用でもそうだが習得に時間のかかる達人技は、経験値の浅い者には未達に終わるのが現実だ。

 

格闘技をやっている人は、こういう技を笑う人間が多いが、週一回2時間で、風門館は、短刀取りから、徒手総合武道まで、幅広く稽古している。

 

その結果、当然、技の深度は浅くなる。護身実用として他局面を想定するか、一つの競技としてそのルール内だけの技に特化するか?

 

そこが各道場の考え方になると思うが、私は、護身実用に於いては、他局面を想定して、広く浅くの方が、生存率は高くなると言う考え方だから、その考えに従って、稽古している。

 

アマKBに出て勝ちたいなら、短刀取りなどに時間を割くのは無駄なことだ。しかし、万が一の際には、昨今の事例を鑑みれば、犯罪者は、たいてい得物で襲ってくる。となると、得物取りの稽古は必須となる。

 

しかし、護身実用は、得物相手と決まっている訳ではない。他局面に、週1回2時間の稽古で備える。しかも、社会人は仕事が忙しい。月2とかのペースの人も多い。

 

その中で、やりくりしながら、護身実用の経験値を上げるとなると、やはり、修練法としての試合経験はあった方が良い。

 

問題は、怪我だ。

 

ゲームとしての勝ち負け以上に、無事に帰還すること。そのためには、そのルールで起こりえる最悪の事態を回避する稽古が必要となる。

 

これが、私の発想法で有り、また、これこそが、大人のための護身教室を標榜する風門イズムの正体だと言えるだろう。

 

風門館事務局。0947・32・3550 代表福光まで。

 

 

 

風門館徒然。#大人のための部活動とは何か? 直方市民体育センター柔道場。2023・2・19

www.youtube.com

 

https://www.youtube.com/shorts/cEj3SZfkvso

 

風門館徒然。#大人のための部活動とは何か? 

 

令和5年2月19日。日曜日。午前の部。晴れ。直方市民体育センター柔道場。

 

行者:常磐丸氏・千木丸氏・八咫丸氏・弦音丸氏・上羽丸氏・A氏。

 

稽古内容 体術護身・体術総合

 

護身 豊前福光派古術素手第2法変手 天秤逆徳利

組討 豊前福光派古術素手第3法組討 

花手 1本目・腰車、2本目・鉢返・鉢落、3本目・鉢回。 

風門館当身拳法素振り12箇条

風神波、1本目~6本目

日本拳法道形 6級から1級まで、各自の課題形

着胴蹴込み稽古:左右直蹴り。猫足からの前直蹴り。横蹴り・横蹴りから後ろ蹴り

 

鍛錬手合L1 1分4R 

フルコンルール 1分2R

 

書きたいことは、山ほどあるが、網膜剥離した右目が不調のため、簡潔に記す。

 

風門祭で、膝の靱帯を痛めた千木丸氏が復帰。良かった。風門館では、試合とは、文字通り「試し合い」であるとの信条で、あくまでも、本人の意志・経験値・年齢などを配慮しながら出場させるが、日本拳法道は、元来、他流試合をするために結成された流儀だから、根っから他流試合好きであるのも事実だ。

 

確かに、40代後半の門人達に、試合を経験させるのはリスクが高いのだが、一方で経験させたいという気持ちがあるのも、この流儀の病的体質による。

 

特に、他流試合歴のない黒帯というのは、私には耐えがたい。無論、年齢の壁は大きいので、50歳以上や女性は、現在他流試合無しでも黒帯を出しているが、40代後半というのは、私にとって、一番悩むところである。

 

しかし、良かった。靱帯を痛めたと聞いたときは、指導者として責任を感じた。

と同時に、年齢的に10歳くらい若い歴戦の強者相手に、互角の打ち合いを演じた千木丸初段を誇らしく思う気持ちがあったのも事実だ。

 

たかが、防具付きではないかと言われるが、日本拳法道ルールは見た目以上にやばい。関係者なら、全員が知っているし、知っているから同じコートに立った戦友として、流派の垣根を越えて、相手を認めるという風土が生まれる。

 

闘い敗れ、傷ついたとしても、いや、むしろ傷ついたからこそ、その現場を踏んだ人間に敬意を表す。知っている者同士は。

 

世の中の人には、全く知られていない、小さな世界だが、その小さな世界でも、知っている者同士は、敗者をあざ笑ったりはしない。

 

コートに立った勇気。しかも、49歳でだ。

 

観客として見るのは簡単だが、自分が49歳で他流試合をやれと言われて出来るかと言うと簡単では無いだろう。しかも、初公式戦・初他流試合なのだ。

 

関係者はその点を認めている。色々な流派の歴戦の強者から認められる。それが、男の矜恃だ。

 

リスクと男の矜恃との間を揺らめく逡巡。コートに立つと言うことは、体を賭けて勝負すると言うことに他ならない。

 

この逡巡は、経験者にしか分からない。

 

私は、護身には、試合経験は無くても良いと指導している。あった方が良いのかも知れないとは思っているが、役に立つかどうかは、その場の局面によるので、役に立たないかも知れないとも思っている。

 

しかも、試合で体を壊したら、いざと言うときの戦闘値は落ちるのだから、凡夫の護身にはならないと言うのが私の立ち位置だ。

 

しかし、男としての矜恃を得たいというのなら、コートに立ついうのも選択肢の一つだと私は考えている。

 

人はいずれ死ぬ。万が一の際の護身など、今の日本では、むしろ出会わずに死ぬ確率の方が高いだろう。

 

であれば、体を壊すというリスクを承知の上で、コートに上がり、男としての矜恃を得て満足して死んでいくという選択肢もあり得る。

 

いずれにせよ、最後は自分で選び、選んだ以上、自分の選んだ選択に責任を持つ。その覚悟が、風門士道だ。

 

49歳で、リスクと矜恃の間で揺らめく逡巡を経験したであろう千木丸初段は、いい指導者になると推察している。

 

風門館事務局。0947・32・3550 代表福光まで。

 

 

風門館徒然。言行一致とは何か?田川郡福智町武道館 2023・1・12

www.youtube.com

 

https://www.youtube.com/shorts/Zhj71LTVlkk

 

風門館徒然。言行一致とは何か?田川郡福智町武道館 2023・1・12

 

令和5年1月22日。日曜日。午前の部。晴れ。田川郡福智町武道館。

 

行者:千手丸氏・常磐丸氏・八咫丸氏。

 

稽古内容 体術護身・体術総合

 

護身 豊前福光派古術素手第2法変手 天秤逆徳利

組討 豊前福光派古術素手第3法組討 花手4本目:前落 

受け返し稽古 三角法・二足法

 

鍛錬手合L1・5 2分1R 

フルコンルール 2分1R

 

風門士道とは、言行一致にある。その一点は譲れない。

唐拳杯前最終調整。試合結果には、普段の積み重ねが現れる。田川郡福智町武道館。2023・1・29。

www.youtube.com

 

https://www.youtube.com/shorts/CJ84xccy3iE

 

唐拳杯前最終調整。試合結果には、普段の積み重ねが現れる。

令和5年1月29日 日曜日 10:00-12:00 曇り  田川郡福智町武道館

先達:千手丸

行者:常磐丸氏、千木丸氏、八咫丸氏、弦音丸氏、上羽丸氏

ゲスト:Y師範

 

稽古内容 体術総合

 

組討:腰車、尾長鶏、払腰、各20本 横掛横捨身、10本 相撲、

当身

各人2本ずつ 受返 各自コンビネーション10セット

突っ込み、5往復

組手 LV2、1分15セット

クールダウン バッグ打ち  

 

千手丸が先達として稽古を行いました。 自分の試合前の最後の稽古のため、最終調整として全体をまんべんなくこなしました。

 

前半は投技で、相撲は常磐丸氏のリクエストで、体が暖まり寒さを吹き飛ばせた良い稽古でした。

 

後半は打撃、受け返しは各自のコンビネーションとして特に制限なく行い、それをふまえて突っ込みでラッシュの感覚と攻め込まれた時の対処を確認し、マススパーを重ねて心拍数を上げ、最後にバッグ打ちでクールダウンしました。

 

来週の試合、悔いの残らないように頑張ってきます。

通学途中の高校生切りつけ 殺人未遂容疑で16歳の少年を逮捕 神奈川・川崎市

通学途中の高校生切りつけ 殺人未遂容疑で16歳の少年を逮捕 神奈川・川崎市

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/0dfef0fba2c87c6aea61858ed4b3fdccd397c642

 

6日朝、神奈川県川崎市麻生区の路上で通学途中の男子高校生が何者かに刃物で刺されけがをした事件で、警察は先ほど、被害者の男子高校生と面識のある16歳の少年を殺人未遂の疑いで逮捕しました。

 

風門之儀2023 第3回唐拳杯雑感 その2 勝ち負けに拘る。

www.youtube.com

 

https://www.youtube.com/shorts/CtCJY_jltnk

 

風門之儀2023 第3回唐拳杯雑感 その2 勝ち負けに拘る。

 

将棋であろうが、スポーツであろうが、勝負事である以上、必ず勝つか負けるかの二択しか無い。

 

そして、勝ち負けにものすごく拘る人が、一定数いる。

 

もちろん、勝ち負けに拘ってはいけないというのではない。本当の勝負師は、例外無く勝ち負けに拘る。

 

ただ、一流でも無い、我々のような草の根レベルでは、勝ち負けにものすごく拘る人間で、拘るから、試合に出ないという人間がいるのも事実だ。

 

試合に出る。負ける。悔しがる。ものすごく負けたことを悔しがり、ふて腐れる。ここまでは理解できる。普通、その悔しさをばねに、次の試合に備え、練習し、勝利を掴み取る。これが、TVなどでよく流れてくる美談だが、

 

現実社会には、不思議な人間がいる。負けて悔しいから、そこから練習して、次の勝利へ向けて努力するのでは無く、勝ち負けに拘るから、次からは試合に出ない。そういう選択をする人間に過去何度も出会った。

 

私には、理解しがたいが、そもそも、週1回2時間程度のゆるい練習しかしていない風門が、他流試合に出ること自体、けっこう狂気の沙汰なのである。

 

戦わなければ百戦無敗。私は、そういう考えが嫌いだ。ただし、試合に出ないことを責めたりとかしたことはない。

 

逆に、試合に出たこともない連中から、私の無様な負け試合を笑われたことは何度もある。特に、戦わなければ百戦無敗とかいう人間に限って、人の無様な負け試合を笑いものにする傾向があった。(私に関しての話し)

 

<人の痛みを知る>というが、やはり自分が痛い目にあったことのない人ほど、人の痛みに鈍感な傾向があるような気がする。

 

風門館では、40歳以上は、試合NGでも大丈夫だ。護身として、武道を稽古しているので、競技至上主義では無い。

 

ただし、試合に出たこともない人間が、人の試合を見て、笑ったりするようなことは厳禁している。

 

過去、人の試合を見て笑った人間は、必ず大会にエントリーさせた。その結果、そういう人間は、試合前に逃げ出す。

 

勝負事には、負ける勇気がいるというのが、風門館の考え方だ。私は、戦わなければ百戦無敗という考えの人間より、百戦0勝でも、闘った人間を評価する。

 

千手丸3段も、今年で45歳。コロナで貴重な3年間を無駄にし、久しぶりの大舞台で、巨神兵相手に、派手にぶっ飛ばされて負けたが、私は、最後まで、拳を降り続けた彼を誇りに思っている。

 

「一つ、我々風門は、一矢報いるを以て風門之意地となす」

 

これが、風門館の道場訓だ。我々と一緒に闘う仲間を探している。

 

風門館事務局 0947・32・3550 代表福光まで。

風門之儀2023 唐拳杯徒然 その1 試合に勝つためにはどうすればいいですか? 出ろよ!田川郡福智町武道館 毎週日曜日 10:00~12:00

www.youtube.com

 

https://www.youtube.com/shorts/xJS_FlZTna0

 

風門之儀2023 唐拳杯徒然 その1 試合に勝つためにはどうすればいいですか? 出ろよ!田川郡福智町武道館 毎週日曜日 10:00~12:00

 

2月5日。佐賀県唐津市で行われた唐拳杯に関して、徒然に書きたい。

 

昔、よく、試合に勝つためにはどうしたら良いですかという奴がけっこういた。その度に、私は、まず試合に出ること答えた。

 

すると不思議そうな顔をする奴が大半だったが、その時点で、こいつは駄目だなというのが分かった。

 

逆に納得する顔をした奴はものになった。

 

当たり前のことだが、試合に勝ちたかったら、試合に出るしか無い。試合に出なかったら勝ちも負けもない。

 

だから、本当に勝ちたいなら試合に出るしかないし、逆に負けるのが嫌だったら、極論になるが、試合に出なければ、負けることも無い。

 

戦わなければ、生涯無敗。そういう生き方もある。

 

一言に、試合に出ると簡単に言うが、試合に出るためには、入念な準備がいる。その準備だけでもつらい。まして、社会人のアマチュアには、仕事がある。

 

仕事を犠牲にしての競技試合などあり得ない。仕事・地域行事・家庭、そういう、もろもろの制約の中で、練習時間を見つけ出し、その上で、試合に臨まなければならない。

 

風門館のように、週1回2時間の練習が精一杯の凡夫にとって、試合に出ること自体、普通に考えれば狂気の沙汰なのである。

 

今回、千手丸三段は、圧倒的に負けた。とにかく、相手がでかかった。しかし、護身実用を考える時、現場は無差別である。

 

これだけの体格差を本来の護身実用の場合どうすれば良いのか?

 

私は、入身・舞身が解決すると思っている。出来る出来ないは別にして、こういう圧倒的な体格差・パワーの差を見せつけらて、即座に解決法を見いだせるのが、風門館の特色だ。

 

闘い・負けた現実から対策を練る。それを競技試合だけでなく、護身実用として考える。常にフィードバックし、対策を練り、工夫する。

 

実験・検証・考察・対案→実験・検証・考察・改良

 

この風門館の流れが好きで今日までやっている。

 

かっての私も含め、今は、千手丸氏を中心に。

 

週一回2時間の制約の中で、最も合理的な技術・稽古法。それを追求するのが風門館だ。

 

市井に暮らす凡夫のための護身の芸。これが、風門館の追い求める術技・方法論である。

 

志を同じくする者の来館を待つ。

 

風門館事務局。0947・32・3550 代表福光まで。