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風門館徒然。風門館護身体術とは何か?十文字外車掛稽古 田川郡福智町武道館 2023・2・26
令和5年2月26日。日曜日。午前の部。晴れ。田川郡福智町武道館。
稽古内容 体術護身・体術総合
風門館護身体術 十文字外車・十文字内車
日本拳法道形 各自の課題形
着胴蹴込み稽古:左右直蹴り。鷺足からの前直蹴り。左右横蹴り
鍛錬手合L1 1分3R
タフスの試合に弦音丸氏が出るため、その準備の稽古メニューを当分続ける。まだ、詳細が決まっていないので、実現するかどうかは確定していないが、アマKBルールを想定して稽古をしている。
その関係で、首相撲対策をやった。
風門館では、面が打てるルールであれば、打撃のみ・総合に関わらず、門人が希望すれば、出場させるし、そのルールへ向けての怪我をしないための稽古をする。
試合に出ない門人・門中も、その稽古を通して、ルールの違いによって、有効な技術が変わることを知識では無く、体験として学ぶ。
未経験で入門して、46歳・1年とわずかだから、早いかなという気もするが、本人が希望するときに、リングを体験することも貴重な経験となる。
体重・キャリアなどは、合わせてもらえるということを条件に、許可を出したので、危ないと判断したら、当然、この話しはなかったことになる。
それが、今回の条件だ。
さて、ここで、風門館護身体術とは何か?について説明する必要があるだろう。
私が風門館で教えている技術のうち、護身・組討・掻取は、古術。当身は、日本拳法道を教えているが、私は、KBや空手の経験もあるため、古術でない、かといって日本拳法道でもない、変種の技も多数ある。
そういう諸々は、風門館護身体術として分類して教伝している。
競技にも使えるが、すこし変化させると護身にも使える。そういう技を持っているのも風門館の強みだと自画自賛している。
この首相撲対策である十文字外車は、交流のある筑前塾のA塾長から教えてもらった。元プロキックボクサーから、首相撲対策として、内車を習っていたのだが、合同稽古の際に、風門館では、こういうのをやっていると言うと、こういうパターンもありますよと言って教えてもらった。
目から鱗であった。こういう知れば、出来るが、知らなければ出来ないというか発想に無い技。そういうのが門外不出の秘伝だったのではないかと思う。
初心者は、首相撲に捕まったら、腹を合わせるとか、首を取り返すとか簡単に出来るものではない。
結果として、起こりえるのは、こういうパターンだ。だから、十文字からいかに切り返すか。そこが重要になる。
護身実用でもそうだが習得に時間のかかる達人技は、経験値の浅い者には未達に終わるのが現実だ。
格闘技をやっている人は、こういう技を笑う人間が多いが、週一回2時間で、風門館は、短刀取りから、徒手総合武道まで、幅広く稽古している。
その結果、当然、技の深度は浅くなる。護身実用として他局面を想定するか、一つの競技としてそのルール内だけの技に特化するか?
そこが各道場の考え方になると思うが、私は、護身実用に於いては、他局面を想定して、広く浅くの方が、生存率は高くなると言う考え方だから、その考えに従って、稽古している。
アマKBに出て勝ちたいなら、短刀取りなどに時間を割くのは無駄なことだ。しかし、万が一の際には、昨今の事例を鑑みれば、犯罪者は、たいてい得物で襲ってくる。となると、得物取りの稽古は必須となる。
しかし、護身実用は、得物相手と決まっている訳ではない。他局面に、週1回2時間の稽古で備える。しかも、社会人は仕事が忙しい。月2とかのペースの人も多い。
その中で、やりくりしながら、護身実用の経験値を上げるとなると、やはり、修練法としての試合経験はあった方が良い。
問題は、怪我だ。
ゲームとしての勝ち負け以上に、無事に帰還すること。そのためには、そのルールで起こりえる最悪の事態を回避する稽古が必要となる。
これが、私の発想法で有り、また、これこそが、大人のための護身教室を標榜する風門イズムの正体だと言えるだろう。
風門館事務局。0947・32・3550 代表福光まで。